第21話 【銅の毒杖・特】

 俺が宿でくつろいでいると【武器合成】が完了した。


 メニューから出来た物を取り出してみると【銅の毒杖・特】と書かれていた。


「【銅の毒杖・特】?」


 俺はそれを手に持って【武器鑑定】を行う。


【銅の毒杖・特】


 攻撃力35+3


 妨害魔力5+4


『これで殴ると相手を【猛毒】もしくは【毒】状態にする場合がある』


「きた! 攻撃力35!」


 今の俺からすれば喉から手が出る程欲しい武器だ。


 これを装備するだけで俺も接近戦ができるだろう。


 能力も接近しないと行けないのだが、【猛毒】状態にできる可能性があると言うのはやはり強力だろう。


 その時だった。


『魔法【猛毒付与】を習得しました』


「おっ! 魔法の【猛毒付与】か! 悪くないな」


 これでMPを使うが遠距離から安全に【猛毒】状態にするかMPを温存できるが接近のリスクがある殴り攻撃と戦略に幅ができたのは大きい。


 いや、むしろ接近されたら1発殴って回避ばっかりするっていう芋プレイをしていれば【猛毒】で相手が勝手に死ぬのでは?


 そう思うとMP消費無しで相手を完封できる神武器のように思えてならない。


 まあ、実際に使ってみないとその性能は分からないので一概には言えないが...。


 とにかく戦略の幅が広がったのはいうまでもないだろう。


「もうちょっとだけ頑張ってみるか...」


 もうあまり時間はないが出来ることをやっておく事にするのでした。

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