幸せ者

(柊、夕食の準備中)

柊「(鍋の中を味見しながら渋い顔)んーーーー……今日はなぜか何を作ってもうまく仕上がらない……どれもこれも今ひとつ、っていうかかなりまずい気がする……

 メニュー全部失敗作な夕食って、さすがにやばいだろコレ……でももう樹さん帰って来ちゃうし……」

樹「ただいまー、柊くん」

柊「おっおかえりなさい!

 あーもう完全にタイムアウトだ……樹さんには素直に謝るしかない……」


(夕食時)

樹「いただきまーす♪(もぐもぐ)」

柊「……(樹の顔を窺いながらドキドキ)あの……味、どうですか?」

樹「ん? どうって……

 あ! もしかして、今日は何か隠し味入れたとか? えーなんだろ?? ちょっと待って、当てるから(一層美味しそうにもぐもぐ)」

柊「…………じゃなくって。

 今日は、どれもなんか失敗しちゃった気がしてるんですけど……」

樹「ん……失敗?

 だって、柊くんが作ったんだろ?」

柊「え、それはそうですが……」

樹「なら美味いよ、全部(さらっと微笑む)」



柊「…………『ああああーーー俺ってバチ当たりなくらい幸せ者……(//∇//)』」



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