危機の兆候 B
「ジェバダイアをはじめとした、我々が加護を与えた人間たちがすべて倒されたようです」
「スィーリエ様、やはり人間ではしょせんこの程度なのでしょう! やはり我々が自ら徹底的に教育しなおさなければ、彼らはどこまでもつけあがります!」
「…………そうね。あの人間たちも少しは見所があると思ったんだけど、人間の愚かさには際限がないようね」
世界と世界の狭間に浮かぶ荘厳な神殿で、スィーリエと彼女に忠実な天使たちが一堂に会し、ついに本格的な介入の準備を開始していた。
初めのうちは、ジェバダイアをはじめとした「見込みのある」人間たちに加護を与え、彼らの手による変革と啓蒙により、愚かな人類に生まれ変わるチャンスを与えようとしていた。
しかし彼らはスィーリエの期待に応えることはできず、これと言って目立った成果を上げる前に討滅されてしまった。
スィーリエは失望した。
ジェバダイア達の不甲斐なさと、彼らの(人間にしては)まっとうな主張を受け入れない人間の身勝手さに。
「しかしよろしいのでしょうか、スィーリエ様。さすがに直接介入となれば、上層部が動き出すかもしれません」
「それは覚悟の上よ。あの旧態依然とした老害の神々たちには、私たちが目指す高邁で完璧な世界が理解できない…………たとえ私たちがいなくなっても、後に続いてくれる新しい神たちの礎になれば、十分よ」
「かしこまりました」
スィーリエが最も信頼している長い黒髪の天使がやや懸念を表明したが、主人の思いが変わらないことを確認すると、それ以上の追及は差し控えた。
スィーリエとて、この一線を超えれば最後、上層部の介入によって自分たちを討伐しようと躍起になるだろう。
だとしても、退くわけにはいかないのだ。
彼女たちの理想とする、汚れなき完璧な世界の為にも。
「では皆の者、準備ができ次第『ポルタサンタ』の起動を開始。すべての悪徳をこの世から駆逐するのです」
『
・メタ情報
ちょっと遅くなりましたが「完全者」の全滅により、危機発生の条件が満たされました!
といってもやることは今までとあまり変わらず、強力なボスや敵を倒すことが目的ではありますが……建前上、討伐できなかった時の被害は、ほかのに比べて圧倒的にでかいです。
場合によってはリージョンが変化してしまったり、最悪NPCが死ぬことも考えられなくはないので、可能な限り頑張っていきましょう!
具体的には、今のところボス6体+αを予定していて、それぞれが別々の「特別なリージョン」を起点に、セントラルに向けて進軍を開始するシステムになっています。
制限時間などは特に設けないつもりですが、場合によっては私の思い付きで「そろそろこのリージョンに移動して、地形変えたろ」となる可能性もあるので……
なかなか大掛かりな戦いになり、場合によっては作者様間でキャラの貸し借りが発生する可能性がありますので、開始時期についても話し合いながら決めていければなと思います。(1月中旬くらいからの方がいいかな)
場合によっては専用の近況ノート開設するのもありかもしれません。
何かご意見ありましたら、都度ご連絡下さい!
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