第12話


「 武器は、槍、短剣、ロングソード、レイピア、この中から好きな物を選べ、ふふ、なんなら全部使用しても良いぞ 」


見た事もない武器ばかりだった、だが俺は・・


「 イジュノネイパビィジュワン何もいらない


つい、そう言ってしまったのだ。



「 この俺に素手とは・・


甘く見られたもんだな・・たとえ相手が坊やでも、手加減はしないからな・・ 」


銀の鎧の奴の目がまた光る、それにあの構え

、噂だけじゃない・・本物だ・・


短剣くらいは持てば良かっただろうか、いや、あの鎧相手では効かぬだろう、ここは速さで勝負だ。


「 いくぜ! 」


「 あのガキかわいそうだが、ルイ様相手では秒殺だろう・・」


「 なんじゃと、ルイ様!? 」


「 ジジイ!?聞いてたのか! 」


「 まさか・・そんな 」


「 内密だ!他人には絶対にもらすなよジジイ!もしちくったら打ち首だ! 」


「 くッ… 」


ルイ様といえば、国王の御子息と聞いた事がある。


幼き頃より剣の訓練を重ね、この国の中でも右に出るものがいない剣と武の達人だとか・・


数ある戦に於いて、ルイ様がいたからこそ、勝ち戦で凌げているのだと聞いた。


そのお方が今ここで、ケントと交える事になるとは・・・

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