第73話 ニーチェが仲間に・・・なんで!?
(どうしてこうなった???)
ユウキは今、ベルの街でジュリア、リーネ、ニーチェと食事をしていた。
ジュリアとリーネとニーチェは楽しくおしゃべりしていた。
(ちょっと整理しよう。確か俺は地球にいたけど、ドラゴンファンタジーの世界に転生したんだよな。うん。これは間違いない。
それで、転生したのは勇者じゃなくて、勇者の友人のユウキだ。うん。これも間違いない。
ゲーム通りに進むと、魔王戦で死んじゃうから運命を変えようとレベル上げて職業を隠し職業の英雄王にしたんだよな。
強くなれば、アイも取られないし、俺が死ぬこともないって思ってたけど、ゲームとは違う現象が次々と起こって・・・聞いた事ない主人公って職業になったっと。
それで・・・色々あって、今ジュリアとリーネとニーチェとパーティを組んでいる・・・・と)
「う~ん・・・」
「どうしたのユウキ?」
「ユウキ様?どうしましたか?」
「マスター?どうしたんだ?」
(いやいやいや3人ともゲームじゃ仲間にならないキャラだろ?なんで俺今その3人とパーティ組んでるんだ?しかも全員綺麗でスタイルも良い。ハーレムルート進んでる!?)
「いやなんでもないよ。」
(もうゲーム世界全然関係なくなってるな。始めはアイを取られない様にしようとかって考えてたけど、取られる取られないっていうよりも関わらなくなってるし・・・ユウキの立場なら勇者が許せない!と思ってたけど、今はもうカツヤもどうでもよくなってる。主人公って職業になってからゲームの知識を活かして楽しんでる自分がいるな・・・でもこれはこれで楽しいかもな。)
「それにしてもニーチェってユウキにテイムされてるんでしょ?魔物なの?」
「いやアタシは魔物じゃないぞ。魔族だな。マスターにテイムされているのはまちがいないな。アタシはマスターに絶対服従だからな。」
「絶対服従って・・・」
(さすがにニーチェが仲間になるのは予想外だったな。魔王の幹部はあと3人いるけどもしかして他の幹部も仲間になるのか・・・。いやいやそれは仲間が増えすぎだろ??)
「ユウキ様!さすがです。」
「そういえばニーチェって職業はなんなの?魔族って職業とかあったの?」
「今は全知全能って職業だな。」
「「「全知全能!?」」」
「ユウキ?全知全能って・・・」
「ああ。女神様が言ってた神職だな。」
ユウキはニーチェを鑑定する。
【名前】ニーチェ
【職業】全知全能
【レベル】1
【HP】300
【MP】300
【力】150
【体力】200
【守り】200
【魔力】250
【敏捷】200
【賢さ】300
【運】250
【スキル】フライ・ワールドディクショナリー
【職業履歴】
サキュバスクイーンLV35
テンプテーション・魔法障壁・クイーンショット・口づけ
統率・眷属召喚・ハートショット
※ようやくニーチェに鑑定を使ってくれたわね。テイミングスキルが早速役に立ったわね。それよりもドラゴンを仲間にできると思ったでしょ?残念でした~!!実は仲間になるのはニーチェでした。
敵の幹部が仲間になって一緒に悪に立ち向かうって王道でしょ??魔王は仲間にできないからユウキがハーレムパーティを築けるように女性幹部を仲間にしてみました。
ハーレムルートまっしぐらだね。あっ。心配しなくても魔物もちゃんと仲間になるからね。
でも、なんでもかんでも仲間にするのはやめてね。有名な豚のセリフじゃないけど、使わない魔物はただの魔物なんだから!!!
あっ。それとニーチェには『全知全能』の職業をプレゼントしてるわ。ユウキがこの世界でわからない事があるならニーチェのワールドディクショナリーのスキルを使ってみて。
分からない事があれば教えてくれるから。
じゃあ私は忙しいからこの辺で。これからユウキの次のハーレムメンバーを探さないといけないから・・・
(なんじゃこりゃ!!!???女神様からのメッセージでだいたいの事は把握したけど・・・ハーレムメンバー探さないとって・・・)
「今、ニーチェを鑑定したけど、たしかに全知全能の職業についてるな。」
「でしょ。」
「なあ?ニーチェがその職業についてるって事は女神様と会ったのか?」
「女神様?・・・・何のこと?アタシは気づいたらこの職業だったわよ。」
「ん?そうなのか?それより水の神殿じゃあ俺達の敵だったのに、よく俺達の仲間になろうと思ったな?」
「ん~。なんていうか倒された時に、マスターにビビビッっときて、アタシの運命の人だ!!って思ったの。気づいたらマスターにくぎ付けになってたわ。」
(ここで魅力アップ極の効果が出たのか??)
「ニーチェはレベルはいくつなの?」
「アタシはレベル1だな。」
「ああ。ニーチェはまだレベル1だ。だけどワールドディクショナリーっていう魔法を覚えてるぞ。これはわからないことを何でも教えてくれる魔法らしい。」
「!?さすが神職ね。それがあれば今後の行動が楽になりそうね。」
そんな話をしながらベルの食堂で食事をしていると、入り口から見た事のあるメンバーが入ってきた。
「カツヤ!!」
「「「「ユウキ!?」」」」
ベルの街でユウキとカツヤは再会したのだった。
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