第32話 残り2ヶ月 <2031年2月>


すみませんが、今回短いです。


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2031年2月某日。


奈緒が同盟に所属してから約1ヵ月が経過した。


順調に領地の拡大を続けてレベル上げを続きけているが、ランキングの順位が思ったより上がっていなかった。


他プレイヤーも『審判の日』まで残り約2ヵ月しか無いので、必死になっているのだろう。それはそうだ、誰しも尻に火がついている状況だ。


ただ、そんな奈緒に変化があった。


地道に頑張っていたのが実を結んだ。

レベルが3へ上がりステータスを魔力へ振って『E→D』となった。


名前 高橋 奈緒

レベル 3

クラス なし

ステータスポイント 0

能力値

 力 F (0)

 魔力 D (15)

 配下 E (5)

 創造 F (0)


うちの同盟の唯一の魔法型プレイヤーだ。

更に3部隊出撃できることになり、俺のサポートを受けることでlv3土地を「占領」できるようになった。


「フーくんサポートしてくれてありがとうね。Lv3の土地だと私1人ではどうしようもなくて、助かりました。」

「いえいえ、奈緒にはもっと頑張ってもらって日本ランキングを上げてもらわないといけないから何でも付き合うぜ。」

「じゃあ、lv4だとどうかな、占領できると思う?」

「俺がサポートすれば占領はできると思うが、これ以上だと効率が悪いと思うぞ。」

「そうなんだ…。でも、一度挑戦してみない?」

「まあ構わないけど。」


言葉でいっても実際体験してみないとどうしても伝わらないこともあるので、実際にlv4、lv5土地に奈緒を参加させた。


lv4は無難に終わらせることができたが、lv5は壮絶な戦いとなった。


「フーくんってこんなところで戦っていたんだ…。」


敵味方総勢2,000人規模の戦いの迫力と、見たことも無いC級モンスターの威圧を受け奈緒はその場で固まっていた。


今回はねーちゃんにも念のため奈緒の護衛として参加してもらっている。奈緒ちゃんのためならと二つ返事で参加を表明してくれた。


奈緒の護衛役のねーちゃんが、なぜかC級モンスターを見た途端に乱入してくるハプニングがあった。・・・が、それがきっかけで一気にC級モンスターをやっつけてる事ができた。


今までで最も被害が少ない戦いとなった。


結局、lv4、lv5土地では、奈緒が余り敵を倒すことができず効率が悪いように思え取りやめ、lv3を中心にレベル上げに勤しむことにした。




そんな中、森のあちらこちらで異変が出始めたことに気づいた。

最初に気づいたのは、ナビルたち獣人だった。


「そういえば最近森のあちこちでセミフォーナ草を見かけるんだが、前からあったか?」

「なんじゃそりゃ?」


ナビルからセミフォーナ草を摘んできて見せてくれたが俺は見たことが無かった。


「別名、食人植物です。まだそんなに大きくないので被害は出ないでしょうが、2mを超えると人的被害も出てきます。」

「え!?そんなの日本にはいないぞ。」


ジェイドが補足説明し俺が反応した。


この時はあまり気にしていなかったが、徐々にこの世界と異世界が合体し始めた影響が出始めていた。


「奈緒やねーちゃんたちにもこの情報を入れておくか。」


同盟チャットを使ってみんなへこの植物の異変についての情報を共有したのであった。

その後、暫くして涼真さんから世界各国でも同様な事象が現れ始めているとの情報共有がなされた。


異世界の植物までその辺りに生息し始めたこの世界・・・果たしてこの先世界はどうなってしまうのだろう…。


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