第31話 お風呂


〜奈緒side〜


今日は1日良く頑張った。


同盟員と会うとの事もあって、ちょっと早目に拠点へ戻りフーくんの家へ向かっていた。


配下のモンスターには引き続き領地拡大の指示を出している。


しかも、配下モンスターたちの食事までフーくんの食堂でとっても良いとの事だったので、その言葉に甘えている。出来る限りDPの節約に努めている。


至れり尽くせりな状況だ。


フーくんが領地の防守で忙しいみたいで、家にはいなかったので、チャットでお風呂を使う許可を得た。


高級旅館のような家に入り、お風呂場でゆっくりとお湯に浸かっていた。


「ふぅ〜。この世界になって、まさかこんなにゆっくり出来る日が来るなんて思わなかったなぁ。」


お湯に浸かり足を伸ばして天井を見上げている。その時、お風呂戸が開き誰かが入って来るのがわかった。


「っえ♡フーくんなのかなぁ?」


さっき、お風呂の入浴許可を取っていたので、私が入っているのはフーくんは知っている。で、で、でも、私たちまだ付き合ってもいないし、どうしよぉ〜♡


立ち込める湯気の中を1人入ってくる。

奈緒がソワソワし始める。


まだ、再開して少ししか経ってなくて、心の準備がまだなのに……。


「「だれ?」」


奈緒と風呂に入ってきた人物の声が重なった。


奈緒の目の前には、金髪のロングヘアーが印象的で、絶世の美女が立っていた。しかもスタイルは抜群で出ているところはちゃんと出ている。


よく見ると、少し耳が長くて尖っているようだった。二人ともお互いを見て固まっていた。



「ところで、どなたですか?新しくフーマと従属契約した人?」


「・・・・いや違います。初めまして、私はフーくんの幼馴染の高橋奈緒っていいます。」


従属契約って・・・あの従属契約だよね。あんな事やこんな事まで命令できてしまう。ちょっとパニックになってしまった。


「あー、フーマが昨日ナビルたちと一緒に助けに行った人だぁ〜。」


「そうです、それが私です。その節はお世話になりました。」


それでも何とか落ち着いた様に話さなくちゃ。


「いや私は領地を守ってお留守番してたんで、直接助けに行けなかったんですが…。」


「それも大事な役割だと思います。」

「…ありがとう。」


そういうと、ミレーネはタライでお湯を汲み軽く体へかけてから浴槽に入った。そして、気になって仕方ないので、ミレーネさんに聞いてみた。


「あのー失礼かもしれませんが、ミレーネさんはこの家に住んでいるんですか?」


「ええフーマと一緒に住んでいるわよ。」

「えっと、そうなんですね…。」


何ともいえない雰囲気が漂う。


ミレーネはその一言で奈緒がフーマのことを異性として気になっているように感じた。

もしくはそれに近い感情を持っていることを・・・。


「……隠していても仕方ないからはっきりさせておくけど、私はフーマと付き合っているのよ。」


「えっとそれは、そうゆう関係ってことですよね。配下にさせられて無理やりってことじゃないですよね。フーくんに限ってそんなことは無いと思っていますが…。」


「もちろんフーマだものそんな無理やりってことは無いわよ、お互い合意のもとよ。……まあ、いろいろとあったからね。」


「そうなんですね……。」



「そうなの、私は~~〜〜〜〜〜〜ってな事があったの。」


ミレーネは異世界での自分の待遇やこの日本にきてからの風馬とのやり取りなどを通して、フーくんのやさしさに触れて惹かれことを説明してきた。


奈緒もその説明を黙って聞いていた。


「そんなことがあったんですね。」

「そうだナオ、私は構わないわよ。」

「???、何がです?」


「あなたフーマに多少ないし好意を寄せているでしょ?それに対して私は構わないって言っているの。それにそんな大きな胸だもの相当苦労してそうだし…。」


ミレーネの言葉に奈緒が驚きを隠せないでいた。


「っえ、でもミレーネさんはフーくんと付き合っているんですよね。だったら浮気になっちゃうじゃないですか。」


ミレーネは何それと疑問を浮かべるような顔をしている。


「ウワキってなに?強い男の子孫が多く残ればその部族にとって有益なことよ。それに家族も増えるし私は構わないけど。」


「浮気っていうのは、付き合っている彼女がいるのにそれ以外の女性とも関係を持ったりする事を言うんですよ!」


「そんなこと別にうちらの世界では別に問題なかったから気にしてないけど…。」


「私の世界だとそれがあり得ないんです!っていっても・・・世界的には一夫多妻制の国もあったりするので、良く考えると全くあり得ないともいえないですが…。」


「やっぱりこの世界も一緒じゃない!あとはナオしだいってことだねシシシ。」


ミレーネがそういってほほ笑んだ。

奈緒はそのあまりにも美しい姿をみて同性ながら顔を赤らめるのであった。


「あっそうだ、そんなに畏まらないで、私のことはミレーネって呼んでいいから、私もナオって呼んでいるし。」


「…うんわかった。そうする。」


この裸の付き合いを経て奈緒とミレーネの距離が一気に縮まった。

そして、奈緒も昔の風馬の話や秘めていた思いをミレーネに打ち明けたのであった。




〜風馬side〜


俺が南側の防衛から戻ってきたらなぜかミレーネと奈緒がリビングで楽しそうにしゃべっており、それを見て驚いた。


仲間なので仲が良い事はいいことだがまだ紹介もしていないのに一体何があったかは気になる。


「ただいま。ミレーネも帰っていたんだな。

それに奈緒も来ていたのか。もう少ししたらねーちゃんたちもここに来るからもうちょっと待っていてくれ。」


「おかえりー。」


ミレーネが俺に抱きついてきて、柔らかい感触が俺の腹部に伝わりつい少しニヤけてしまった。


奈緒がジロリと横目で睨んでくる。

俺も悪いのだがその視線は痛いです。

ミレーネの胸の感触をもっと味わっていたいが、こんな醜態はあまり見せられず押し戻した。


「おかえり……。」


奈緒も返事をしてくれる。





「お前ら初対面だよな?その様子からするとあいさつは済んだんだよな。」


「そうだよナオとはさっき会ったばかりだけど、ちょっといろいろと話をしたんだ。」


「そうそうミレーネとフーくんは付き合っているんでしょ。こんな絶世の美女がフーくんの恋人なのかぁ~いいな。」


なぜか俺の彼女がミレーネと奈緒が知っていた。かなり話しずらことだったのだが、何かあっさりと受け入れられている。


奈緒が気にして無さそうなのは、それはそれで悲しいが…。まあ、こんな良い美人を放っておく男たちはいないか…。


それにしても、こいつらこの短時間に何があったんだ…。しかも、お互いに呼び捨てにしている。


「…なあ、この短時間で2人の間に何があったんだ?」


俺が2人へ疑問を投げかけると。


「「秘密(だよ)。」」


2人して同じ回答が返ってきた。

一体何があったんだ。そうしているうちに同盟のみんなが揃った。



「奈緒ちゃん久しぶり。10年以上ぶりだね。きれいになったねぇ~。」


「お久しぶりです。理沙さんも変わらずお奇麗で。」


ねーちゃんと奈緒は昔から知っている。


「奈緒ちゃん奈緒ちゃん、こっちはうちの旦那で涼真。腕っぷしはダメだけど中々頭はキレるのよ。うちの同盟のリーダーもやっているからよろしくね。」


「奈緒ちゃん、初めまして五十嵐涼真です。今後は『深緑の妖精』が全力で『審判の日』を乗り切れるようにサポートするからよろしくね。」


「高橋奈緒っていいます。理沙さんやフーくんの幼馴染です。今回は危ないところを助けて頂き、ありがとうございました。またこれからもよろしくお願いします。」


次に俺は獣人たちを奈緒へ紹介した。


「そしてこっちが俺の仲間のナビル、ジェイド、サミュエルの3人だ。」


「よろしくな。」

「昨日は助けることができてよかった。」

「よろしくっす。」

「みなさんよろしくお願いします。」


獣人たちに続き、奈緒があいさつをした。


みんなであいさつが完了したところで簡単な歓迎会を開始した。


獣人たちは相変わらず酒を飲んで盛り上がっている。今夜も特に大規模な侵略などは特に無かった。




次の日からなぜか奈緒は俺の家に帰ってくるようになった。更に2階の1室がミレーネの権限で奈緒に明け渡された。


どうせお風呂や食事を俺の家でとっているんで良いのだが、夜の方をちょっと気にしてしまう。ミレーネは絶頂するとき声が大きいからだ。


ただ、奈緒がうちに住むようになって、ミレーネが声を我慢するのが堪らなく可愛いく、少し意地悪してしまう。


ベッドでミレーネの後ろから抱きつき、服の下から両手を入れて豊満な2つのお山を揉む。


マシャマロのような柔らかい感触が手のひらに伝わる。


その間、ミレーネは声を出すのを我慢して「ぁはん♡」などと小声になる。


更に攻め立てると、2つのお山の頂上に硬い豆ができ始める。これを軽く指で摘んだり転がす。


そして、片方の手を今度は下の方へ移動させ、ショーツの中に入れていく。


茂みの中のワレメまで指が届くと、ジトッとしたヌメリを感じる。


ワレメの中を中指で刺激すると「ぁうぅぅぁ〜声が出ちゃうぅ〜」などと弱々しくなって可愛い。


その後も続けるのだが…………絶頂時の大声をかき消すためにずっとキスをしながら行為を行っている。


健全な男なので、気にせずヤルことはするのだが、幼馴染で更に好きだった子の手前、気を使うわけだ。


そんなこんなで、毎日3回ほどヤってから眠るのだった。


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