第2話 夏の青色
朝日を浴びて、蜘蛛の巣は青光りした。家主は柱の横で営巣を続ける。巣の向こうには夏空。入道雲の影が遠くの山腹を覆う。近頃よく降る通り雨が今日も降るのかもしれない。手のひらに落ちる色。小屋のトタン屋根も青。スポーツドリンクの蓋も青。儚い夢も水溜りも、指輪の宝石も青。溺れそうな青い色。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。