猫のいる町

絵本

　急速に発展した世界が滅びを迎えようとしていた。

　それを見兼ねた神が手を差し伸べた。

　それが、救いの日である。

　その時から、好きなものであふれる町が次々と生まれた。

　大好きなものにすぐ触れられるなんて、こんなに幸せなことはない。

　この奇跡は平和をもたらす、神からの贈り物である。

　だからこの奇跡が消えてしまわないよう、生き延びた特別な我々は決まりを守るのだ。

　新世界の成り立ちを描いた絵本、『神との約束』、一部抜粋。