第四章

プロローグ

「クソ……ッ!」

 

 僕は自室で成果と呼ぶことすら出来ないゴミでしかない研究結果を壁へと叩きつける。


「どうすれば良い……?どうすれば?」

 

 研究。

 生命の不老化の研究。

 僕が最優先で進めている研究の成果は芳しく無く、絶望的としか言えないような現状だった。


「はぁー」

 

 僕はため息をつく。

 ただの人間でしかない僕が思いつく限りの方法は試した。

 そして、その副作用で様々なものを得ることが出来た。

 でもそれだけでしかないのだ。それ以上でもそれ以下でもない。

 肝心の不老化には全然届いていない。


「もう……ッ!」

 

 打つ手なし。

 そうとしか表現出来ないような現状を前に、僕は覚悟を固めるのだった。

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