第46話
人類世界最強の国。
それはどこか。
時折、冒険者たちの中で話題に上がる議題。
長い歴史を持ち、伝統的で長らく強い戦争スタイルと幅広く厚い人材を取り揃えているナキア王国か。
いくつもの小国が集まり、世界最大の領土と世界最大の人口を持ち、焦土戦と畑から兵が取れるとさえ言われるほどの人工でもって行われる大量突撃によってすべての戦争に勝ってきているアルミア連邦。
最強の海軍を持っていると言われ、商売のかなめである海を完全に支配化においているミーリスト連合王国か。
急速に拡大し、最新鋭の装備、最新鋭の戦略、聡明なる皇帝陛下のもと動く国殺しの軍団をもつリース帝国か。
しかし、結論としては宗教の総本山であり、神の名のもとに最高の才能を持った子たちを集めて自国の戦力として組み込み、狂信的な忠誠心のもと確実に任務を達成する騎士団を持つマリスト神国に落ち着く。
人類世界最強の国。
そんな国であるマリスト神国。
そこに一つの天災が……絶対的な王が舞い降りる。
「余は魔王……この世をすべて支配する者なり」
膨大な、マリスト神国を押しつぶすほどの魔力をなびかせているマキナ。
「我は王……」
突如として神国が誇る教皇の居住地でもある宮殿に突如として現れた彼女は何もかもを置き去りにして詠唱を始める。
マキナを中心として展開される魔法陣はマリスト神国全土を明るく照らし上げる。
何もできない。
宮殿に在中している数々の強者、世界各国より集まられた天才たちが束になってもマキナの身を守る決壊を破れない。
「も、もう……ッ!」
神の奇跡など、起こるはずがない
「『魔王之裁定』」
この日、地図からマリスト神国は消滅した。
■■■■■
魔族たちによる人類侵攻。
それはたった一日で終わった。
謎の飛行物と魔族の軍勢によって引き起こされ事案。
リース帝国帝都壊滅、皇帝死去。
ナキア王国王都壊滅、王国軍半壊、国王逃亡。
アルミア連邦首都壊滅、国王三名死亡、全国家総主席死去。
そして、マリスト神国消滅。
あまりにも圧倒的かつ絶望的な戦力と結果を前にミーリスト連合王国は一度も戦わぬまま全面降伏を宣言し、残っている五大国のうち三国も降伏。
それを受けて、他の国々も次々と降伏し、あっさりと人類は魔族の軍靴の音に屈したのだった。
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