第2話
軍部の改革。
僕はかなり大きな軍部の改革を断行した。
今までバラバラでしかなかった各領地の軍部を集めての仕分けと各軍団の作成。
もはや色で管理するなど馬鹿馬鹿しいくらいの人数になったがゆえに数字で管理するようになったくらいたくさんの軍団がいる。
それを管理する作業、仕事の量は膨大である。
「今、どんな感じになっている?」
「かなり良い感じになっていますよ。全員意欲的に取り組んでくれています。軍所属の人たちはあっさりしているのでやりやすいですね。上下関係をあまり気にしていない人が多いので、あんたらがそう言うのなら間違いないだろうって言ってくれる人もいて、ドロドロしまくっている文官連中に爪を煎じて飲ませてやりたいくらいですね」
各領地の軍部統一による不満なんかは全然出てくることがなかった。
文官たちを統一した時は上下関係で揉めに揉め、最終的にマキナの強権を使って強引にまとめたのに。
両者の違いに驚愕しざるを得ない。
「こっちでの生活の方が自分の場合はあっていますね。付き合っていて気持ちいですしね。嫌味も全然飛び交っていませんしね」
「……君たちも大変だねぇ」
「仕事量でアル様には勝てませんよ」
「脆弱な人間にはきついよ。ほんとに……たとえ僕に実力はあったとしても基礎スペックは大敗しているからなぁ。寝なくてもいい魔族が羨ましいよ、ほんと」
「人類って一体どんな感じなのでしょうか?」
「ん?文官のドロドロ具合を2倍にして、軍部も同じくらいドロドロにして、国王が沢山いて、魔族よりも弱い代わり数が10倍くらいにした感じかな」
「何ですか?その地獄」
「まぁ、良いところとは言い難いかもね」
「……やっぱどんなところもダメなんですね。あっ、訓練所に着きましたよ」
「ん。ありがと」
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