第3話

本来ならこの時点で諦め、無駄な行動は控えるのだが…


今日からの私は違う。

 

変わらなくてはいけないからだ。


声の出し方もそうだが、やはり視覚的に詰めが甘かったせいであろうか


少し緊張していたこともあり、表情をつくる行為などは日頃から経験不足な為、やはりおろそかだったのであろう。


そういうことからして変えていかなくてはいけないのだ。


それなら策を練ろう…


とりあえず落ち着いて考えてみた。


……整いました。


リベンジ!


「 はじめまして~!せりなまこだよぉ よろしくね! 」


普段は出さないあまい声を武器にして


それに歯を見せながら口もとの端を少し上げた感じにしてみた。


俗にいう笑顔という表情をつくり、意表を突いたのでした。


結果?


「 き…木ノ実 あすかです…よ、よろしく… 」


相手の表情はかなりひきつってはいたが、快い返事が返ってきた。


成功ですよね


なぜ引きつっていたのかは、わかりませんけど…

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