第13話 双子の兄エルザ。

サリーが自分の部屋で、泣き崩れる姿をエルザは、妖精界から見ていた。


エルフ。』

2人の哀しい結末を見ていたエルザは、何とかならないか?を

真剣に考えていた。


しかし……エルザの力ではサリーとエルフの今の現状を変えることは出来なかったのだった。



肝心のエルフはと言えば……

深い深い哀しみに、心が砕けそうだった。いつも空を見渡して

サリーの幸せを願っていた。


サリーとエルフ。



短い間だったけど。その想い出はエルフにとっては宝物の様なモノだった。


サリーに告白出来たけど。

これではサリーを守れない。


僕は……

僕は間違いを犯したかも知れない。



サリーの唇……可愛かったな。



エルフが自分の唇を指でゆっくり触れていた。ぼんやりと幾日も

幾日も、抜け殻の様に過ごすエルフ。



そんなエルフを、黙って見ていたエルザは……エルフの幸せを

考えていた。



そして。可能性はゼロでは無いことをエルザは、思い出した。



エルザは……慌てて、

エルフとエルザの父親に話を聞く為に急いで妖精界から



天界へと飛び立ったのだった。



エルザは……エルフの為にと

必死で飛び続けた。




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