第183話
「何がどうなったら俺がメフィルス様の息子判定されるの?」
「ヒロちゃんのその体を創ったのはメフィルスでしょ?息子判定されるには充分な理由じゃない?」
そう言うこと…確かにこの体はメフィルス様が創ったらしいけど。俺その神様のミスで体を失ったんだよな。
このタイミングでメフィルス様からメッセージが届く。何かなと確認してみると
「I am your father.」と来てきたので
「Nooooooooooooo!!!!」と返しておいた。
悪ふざけはともかくガチで息子判定されてるようだ。
「だからって俺にどうしろと?」
「今回のレガリアをどうする決めればいいだけよ。レガリアって神の信仰収集器でもあるから。この後そのレガリアをどうするか神どうしで結構揉めちゃうの。それを避けるためにメフィルスの息子であるヒロちゃんがビシッとどうするか決めちゃうってわけ」
レガリアが国のピンチを救えばレガリアすげぇ作ってくれた神様ありがとうってなって信仰が増える。確かに信仰収集器だな。
なんか逃げられそうにないしどうするか今のうちに考えておくか。
そう言えばレガリアって色々と条件を付けられるわけだけど。アイギスは俺が許可した人以外使えないって条件をつけてるし。
どんな条件をつけれるか次第で冒険者ギルドに貸し出すのもありだな。
ダンジョンで現れる異常種や街や村などが野生の魔物に襲われた時だけ使えるって感じの条件をつけて。
国が管理するよりレガリアが活躍する回数が
増えるだろうし更に信仰が増えるようになるんじゃない?
とりあえず。詳しくはレガリアが来てからだな。後シエラさんが復活してから。
今こんな話をしたら精神的にトドメをさしちゃうだろうし。
復活してすぐに精神的ダメージを与えるってのも鬼畜の所業だけど。
冒険者ギルドのことならシエラさんを巻き込むのが1番安心できる。
アディルさんが帰ってきたらすぐにダンジョン浴場のことを相談しようと思ってたのに先にレガリアの件を片ずける必要が出てきちゃったな。
〜数日後〜
「今日は真鯛の水揚げ日だ!」
後々レガリアを押し付けられることをしって若干の精神的ダメージを受けることになった日から数日経過して。今日は養殖ネットの真鯛が食べ頃まで育つ日なのでチュートリアルの森に水揚げに向かう。
養殖ネットは農地と違って自動で水揚げしてくれないので自分で水揚げする必要がある。
釣り堀的な感じで釣りも楽しめるしそれ自体は悪いことじゃないんだけどね。
と言っても数が多いし、最終的には海に電撃を撃って浮かんできた真鯛を水揚げって感じになるだろうけど。
そのために養殖ネット周辺は生き物が侵入出来ないようにしてあるので容赦なく電撃を使える。
「で、今回はパニーと2人か。なんか凄い久しぶりな感じ?」
「と言うか家以外で会うのが久しぶりよ。ヒロキは色んなところに行っちゃうし。私はダンジョンでずっとレベル上げしてたから」
そうだね。家では毎日あってるけど。どっかに出かける時は別々だったから久しぶりってわけだね。
そう言うこともあってみんなで温泉に入りに行こうかって話をしてたのに、温泉がある街で問題に巻き込まれちゃったし。
俺は悪いことしていないとは言え行きにくくなっちゃったよね。
また別の案を考えて置かないとと言うか俺がどこか行く時にみんなも連れていけばいい話か。
アイギスに乗って移動ってなると乗ってる人が少ない方がアイギスがスピードを出せるので、俺とアイギス2人でってことが多くなってしまう。
途中でコカコッコたちに混じって走る不死鳥様が目に入り微妙な空気になったけど。
特に触れることなく海フィールドに移動した。
神獣以前に鳥類だってことなんだろう。
仲が良い分には問題ないだろう。
ところで何を餌に釣りしようかな?
またルアー釣り?って思ったけど養殖ネットの制御端末から専用の練り餌を交換することができるようだ。
この練り餌は養殖ネットの中でなら魚が爆釣れだけど養殖ネットの外では一切魚がつれないと言う練り餌だ。
どうやったらそんなこと出来んの?と非常に気になるけど。そう言うものだ。
練り餌を使うならフカセ釣りかなと養殖ネットの横についている小型の筏に移動して
いつもと違う釣竿を用意して釣りを始める。
すると練り餌をつけた針が沈んでる途中で魚の当たりが来る。
ほんとに食いつきがいいな。
かかったのは30cm後半の真鯛だった。
ちょうど良いサイズだね。
大きすぎると味が落ちるとも言うし。
昔食べたでっかい真鯛も普通に美味しかったけど。
釣りは一旦パニーに任せて釣れた真鯛の血抜きをして3枚におろして皮を引いて、刺身にする。
昆布締めにしてネットりとして甘みが強くなった真鯛の刺身も好きだけど、新鮮でコリコリとした真鯛の刺身も大好きなので刺身醤油とわさびを用意してその場で食べる。
前世では釣り場で食べるってことはしなかったけど。ここなら誰もいないし気にせず食べれる。
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