第157話 子供の感性

『反省』


猿でも出来るとは言うが、出来ない、もしくはしないのが南山之寿。最終更新日を見て慄き、少しは自身の時間配分に反省する成長。しかしながら、仕事が……プライベートが……オリンピックが……と、色々と言い訳をするズルい漢。


久々の対戦相手は、子供の感性。時に、予想の斜めを行く感性。まれに異世界に引き摺り込まれることも、しばしば。


ミックスジュースを飲む若。果汁100%の何たるかを理解した食レポ。異世界食堂に迷い込む錯覚。


『嗚呼! この汁物入り美味しい!』


果汁と、味噌汁などの汁物。間違えた理由など、知る由もない南山之寿。辞書を引くよう、直ぐ様指導。使う国語辞書は三省堂。『さんせい』なのか『さんしょう』なのか読み方が分からなくなる若。『三の付く辞書どこ?』当たらずも遠からずな質問。


『◯◯君が好き!』


幼稚園児の『好き』が何なのかは不明だが、最近口にしだした姫。機会があり、その少年と遭遇。『君にお義父さんと呼ばれる筋合いは無い!』と、時代錯誤な発言を夢見る南山之寿。坊主に眼鏡の野球少年。なんとなく、南山之寿のフォルム。坊主しか愛せない娘にならぬことを切に願う瞬間。


『お父さんに似てる!!』

『やめなさい……』


エレベーターでの親子の会話。見知らぬ親子。子供が父親と南山之寿を交互に見る。南山之寿もつられて、父親を拝見。


なるほど……。


賢明な読者諸氏ならお解りになる事実。父親は坊主。ワンボーズ少年、ミーツ、ツーボーズ坊主。居た堪れない空気の中、開くエレベーターの扉。解放された安心感は忘れられない。


久々のエッセイの完成。出来栄えには、やや反省。更新した解放感に酔いしれる南山之寿。

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南山之寿の日日是決戦 南山之寿 @zoomzero

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