第25話 マンガの現在地

 以前は(結婚するより前、15年くらい前かな)、マンガが好きで、話題の作品についてはそれなりに知っていましたが、50を過ぎたいま、ほとんどマンガのことを知らないなあ。一昨年から昨年にかけてバカ売れしていた『鬼滅の刃』も読んでないし、『呪術廻戦』も読んでいない。『SPY×FAMILY』に至ってはあらすじすら知らない。


 これでいいのか?


 かつてマンガやアニメは「サブカルチャー」とされていましたが、ここ二十年くらいのあいだに、サブではなくメインのカルチャーに昇格してきたように感じます。映画の興業成績上位をアニメ映画が占めるとか、人気声優が芸能人としてメディアに扱われるとか、以前ではあり得ないことです。


 マンガやアニメについて知らないということは、いまの日本文化について知らないということでは?


 ……ということを考えたのかどうかはともかく「マンガ読みたいなあ、できるならタダで」と思って、ここ数日、「ジャンププラス」で連載されているマンガを読んでいました。


「ジャンププラス」って何? といわれる方もいると思います。「ジャンププラス」とは――。


少年ジャンプ+(しょうねんジャンププラス)は、2014年9月22日より集英社が配信する『週刊少年ジャンプ』のアプリケーションおよびウェブサイト。し、本誌・ジャンプコミックスの電子販売も行っている。(Wikipediaより抜粋)


 傍点の部分が肝心なところでして……ジャンププラスはタダで新作が読めるんですよね(笑)作品のクオリティは高く、本誌「週刊少年ジャンプ」に掲載していいレベルなので、


 ――タダで読んじゃっていいの?


って感じです。お金を払わずに雑誌掲載レベルのマンガ(しかも新作)が読めるとは……すごいですね。


収益の柱は「本誌電子版の販売」と「オリジナル作品の単行本化」で、リリースしてすぐに黒字化し、安定的な運営が可能になった。(Wikipedia)


らしいのですが、だれもがスマホを持つようになったからこそ可能なサービスですよね。わたしにとってはとにかくイマドキのマンガが(最新話から数話限定ですが)タダで読めるのは非常に魅力的です。


 ジャンププラス自体は、去年藤本タツキ「ルックバック」が大評判になった時に読んでて、知ってはいたのですが、それ以降は使わなかったんです。(「タコピーの原罪」も読まなかった)


 でも、「チェンソーマン 第二部」がジャンププラスで連載再開したと知ったので(「チェンソーマン」読んだことなかったけど)、ジャンププラスの連載作を読んでみることにしたのですが――


 おもしろいです。ジャンププラス。


 話題の「チェンソーマン 第二部」は、さすがに惹きつけられる導入でこの先が楽しみですし、「ダンダダン」は線というか表現というか魅力的ですね。80年代っぽい。


 あとは「怪獣8号」です。主人公がおっさんというのが、少子高齢化のイマドキ設定ですが、いつまでも大人になれないかつての子どもたちに向けた王道少年マンガですね。


 ――本屋さんにジャンププラスのマンガばかりが平積みされるのも納得。


のおもしろさでした。


 小説のアイデアを拾うためにも、しばらくジャンププラスを徘徊することにします〜。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る