血の繋がらない兄弟姉妹が織り成すドロドロとした感情劇
戦前から続く名家藤堂家。その七人兄弟姉妹は眉目秀麗・文武両道で、様々な分野で才能を発揮する天才集団だ。
ただ一人、二男である藤堂裕介を除いて。
天才児の中で唯一平凡な能力を持って生まれた藤堂家の落ちこぼれは故あって家族と距離を開け、彼を愛する兄弟姉妹たちはそんな落ちこぼれに多様な感情を向ける事に。
そんな歪な日々が続いたある日、兄弟姉妹たちの父親から告げられた一言。
「——お前たちは、血の繋がった兄弟姉妹じゃない」
その一言で、天才に囲まれた落ちこぼれの日常は大きく歪んでいくのだった。