第52話 世界の仕組み

 



 2階の主――井上緋芦と対面すると、井上さんはごくりと喉を鳴らした。


 壁一面にびっしりと張り付いた獣の断片。


 部屋に立ち込める血と野生の匂い。


 そんな巨大なキメラの中央に埋め込まれた緋芦さんは、苦しげにうなだれている。




「緋芦ぉっ!」




 井上さんが声をあげ、緋芦さんに駆け寄る。


 その声に驚き顔をあげた彼女は、死んだはずの姉が存在する光景に目を見開き「嘘……」とつぶやいた。




「久しぶりね、緋芦。ずっと探してたんだから」


「お姉ちゃんダメ、近づかないでっ!」


「え――?」




 うつろな目をしていた壁の獣が、一斉に井上さんに視線を向ける。


 そして鋭い牙が並ぶ口を大きく開くと、脊髄を伸ばして彼女に噛みついた。


 井上さんはトンファーを構えて、先陣を切った狼の頭部を叩き潰す。


 すると緋芦さんは「あ、ぐっ……!」と苦しげな声をあげた。




「痛みまで繋がってるの!?」




 それに気づいた井上さんは明らかに動揺し、動きが鈍る。


 私はすぐさま床を蹴って彼女に近づくと、その体を抱きかかえて緋芦さんと距離を取った。


 真後ろガチッ、ガチッ、と噛みつきが空振る音がする。




「あ、ありがとう、依里花ちゃん」


「緋芦さん、どうして……昨日は襲いかかったりしなかったはずなのに」


「もしかして会衣を助けたから……?」




 牛沢さんが、申し訳無さそうに言った。


 すると緋芦さんは首を横に振る。




「会衣のせいじゃない。私が……不甲斐ない、だけなんだよ。少しお腹が空くだけで、すぐに制御できなくなるんだから」


「空腹さえ満たされてたら制御はできるんだ」


「だから貢物ってことで、毎日大量のご飯を持ってこさせてたんだね」




 要するにそこに関しても、緋芦さんは大木たちのことを騙していたわけだ。




「どうして……緋芦はそんな体になってしまったの?」


「それよりお姉ちゃんだよ! どうしてここに――」




 緋芦さんは言いかけた言葉を途中で止めた。


 そして何かに気づいたのか、悲しげな表情を浮かべる。




「キャスト……」


「……そっか。やっぱり井上さんもキャストの一種なんだね」


「どういうことなの? あたしがキャスト? 名札なんて持ってないわよ」


「でもクローバーの入ったペンダントを持ってる」




 私がそう言うと、井上さんは胸元からペンダントを取り出し「これ?」と首をかしげた。




「それは名札以上に“井上緋芦の姉”であることを示す証拠になってたんじゃないかな」


「会衣、それ知ってる。お姉さんの形見として、緋芦が持ってたペンダントだ」


「でも気づいたときには、あたしがこれを持ってた」


「それは……私が遊園地を逃げ惑ってる間に落としてしまったから」




 名札を手にした人間は、ゾンビ化していなくても強制的にキャストに姿を変える。


 つまり、落としたペンダントを拾った人間が、井上芦乃に変わることもありうるということだ。




「緋芦さん。あの日、何があったか話してもらってもいい?」




 彼女は素直にうなずくと、数日前に自分の身に起きた出来事を語り始めた。




「はじまりは、この遊園地の園長さんが怪我してるのを見つけたことだった」




 ◇◇◇




 緋芦さんは、怪我を負った津森さんを見て、すぐに駆け寄った。


 曰く、彼の怪我を見た彼女は、すぐに芦乃さんの事件を思い出したという。


 腹部に残った銃創。


 そして殺されたのは、戒世教について調べていた親しい人間。


 緋芦さんは津森さんを治療すべく、彼に肩を貸して事務室に入った。


 しかし傷は深く、救急箱に入っている道具で治せるものではない。


 徐々に弱っていき、意識も薄れていく津森さんは、自らの身に何が起きたのかを語ったのだという。




『あの女だ……芦乃さんを殺した、犯人が……』


『それは誰なの!?』


『光乃宮学園の教師……大木、藍子……』




 津森さんが大木の名前を知っていたのは、芦乃さんを殺した容疑者の一人としてあがっていたからだそうだ。


 校舎と遊園地が融合したあと、二人は偶然にも遭遇した。


 そして大木の方から津森さんに近づくと、




『津森――戒世教について嗅ぎ回っていた男ね。あなたは真なる世界にふさわしくないわ』




 そう言って発砲した。


 銃はおそらく、校舎に隠されていたものを使ったのだと思われる。


 六年前の犯人も大木藍子だった。


 ひょっとすると、井上芦乃を殺した功績・・で大木は幹部に上り詰めたのかもしれない。


 それを聞いた緋芦さんはショックを受けた。


 まさか最愛の姉の仇が、そんなに近くにいたなんて、と。


 そんな緋芦さんに、津森さんは最期の瞬間まで笑いかけていたという。


 そして園長になりたい――そんな緋芦さんの夢を叶えるために、名札を託した。


 彼の死を看取った緋芦さんは事務室を後にする。


 だがそのとき、彼女の身に異変が起きた。


 突如として肉体が膨張したかと思うと、体の内側から光乃宮ファンタジーランドのマスコットの一部が現れる。


 それは次々と増殖し、膨張し、瞬く間に緋芦さんは化物へと変わっていった。


 最初は布の人形でしかなかったマスコットは、やがて本物の獣になり、無差別に周囲の人を襲うようになる。


 色んな物を一気に失い、そして己も化物へと変わった絶望感に、緋芦さんは錯乱した。


 そのときだった。


 化物となった彼女の前に、大木が現れたのだ。


 大木は殺戮を繰り返す巨大な化物を見て、恍惚とした表情を浮かべ、こう言ったのだという。




『あなたが曦儡宮様なのですか?』




 曦儡宮の降臨が成功したと考える大木は、必ずこの階層のどこかに本体が居るはずだと考え、探し回っていたのだろう。


 そしてフロアの主となった緋芦さんを、曦儡宮だと勘違いした。


 彼女はそれに乗る・・ことにした。


 姉の死の原因となり、津森さんとも繋がりがあった緋芦さんは、少なからず戒世教のことを知っていたのである。




『いかにも、私が曦儡宮だ。よくぞ儀式を成功させたな、褒めてやろう』


『ありがたきお言葉でございます!』




 大木は緋芦さんにひれ伏す。


 見下ろすその瞳に込められた殺意にも気づかずに。


 こうして、緋芦さんは大木の拠点であるホテルに向かった。


 すると建物に変化が生じる。


 まるでフロアの主を受け入れるように、ただの倉庫に過ぎなかった場所に玉座の間が生まれた。


 これに関しては、島川優也が作ったあの空間のような仕組みなのだろう。


 そして緋芦さんは玉座の間で過ごすようになり、肉体を構成する獣たちを鎮め、理性を保つために大量の食料を要求した。




 ◇◇◇




「そして私はそのまま、滅びを待つつもりだった」


「緋芦……あなた、この空間と一緒に死ぬつもりだったのね」


「大木先生たちは、滅びの先に真の世界があると信じ込んでる。それを逆手に取れば、あいつらを殺せると思ったから」


「会衣にはわからない。緋芦には力があるはず。大木先生を殺すことぐらいできたんじゃ」




 緋芦さんは首を振って否定する。




「お腹がいっぱいになってないと、私の理性はカイギョに支配される。そうなったとき、この獣たちは“味方”である大木先生たちのことは襲わないの。キャストやホールマンと同じ。私の意思でどうにかしないと」




 だからこそ、緋芦さんは待った。


 待って、世界が腐り果て、自然と滅びがやってくるのを望んでいたのだ。




「でも……まさか会衣たちが来てしまうなんて。それにお姉ちゃんまでっ! 私もう、どうしたらいいのか……」




 緋芦さんの混乱に連動するように、獣たちも蠢く。


 さすがに彼女も、親友である牛沢さんを巻き込んでまで大木を殺そうとは思ってなかったんだろう。




「ねえ緋芦。あたしはこうして、成長したあなたに会えただけで十分嬉しいわ」


「お姉ちゃん……?」


「仮にあたしが、このペンダントによって人間の形をしているだけのキャストいうのなら、“主”を殺せばあたしも消えるんじゃないかしら」


「え……い、いやだ。そんなのやだよっ!」


「会衣も嫌。どんな形でもお姉さんが生き返ったなら、そのまま生きててほしい!」


「仕方のないことよ。あたしは誰かの命を犠牲にして、あってはならない命を繋いでいる。だから、あたしの命のことは気にしないで。あと、もし誰かを犠牲にしないと解決できない問題が出てきたら、あたしを優先的に切り捨ててほしい。これは依里花ちゃんへのお願いでもあるわ」


「お姉ちゃん、どうしてそんなこと……」


「井上さんの覚悟はわかるけど、まだ解決策なんて何も見つかってないよ。要するに、緋芦さんは家族や友達は巻き込みたくないってことでしょ」




 緋芦さんは、ぶんぶんと首を大きく縦に振った。




「主の倒し方は後で考えるとして、まずは緋芦さんを助ける方法について考えよう」


「私、助かるの?」


「キャストの核が“名札”だってことは緋芦さん自身もわかってる?」


「ええ、それは私の無意識が決めたことだから。スタッフさんには……本当に申し訳ないことをしてしまったけど」




 やっぱり主になったからには、そのあたりも把握してるんだ。


 それでも大木たちを完全に操れるわけじゃないってことは、力の流れがキャストとは別ラインなのかな。




「カイギョが悪さしてるんだから気にしない気にしない。じゃあさ、緋芦さんも津森さんの名札を持ってるんだよね」


「ええ、それは……ん、くっ」




 どこかに力を込めるような声を出すと、ぬるりと兎の顔が私のほうに伸びてきた。


 その口には、血だらけになった津森さんの名札がくわえられていた。




「依里花ちゃん、もしかしてこの名札を捨てれば緋芦は助かるの?」


「そんな簡単ならいいんだけど。捨てられないよね」


「うん……離そうとしても、離れなくって」




 私はまじまじと名札を観察してみたけど、正直これを破壊できる気はしなかった。


 キャストの名札ですらあんなに硬かったんだもん、主なんてその何十倍、ひょっとすると何百倍も頑丈かもしれない。


 かといって切り離して済むとも思えない。


 試しにドリーマーを向けてみると、ひゅっと名札が引っ込んでしまった。




「いまのは決して私の意思ではっ」


「わかってるって。カイギョのほうも死ぬつもりは無いだろうからね」




 刃を納めると、再び兎の口から名札が飛び出してくる。


 そもそも、このフロアではなぜ“名札が本体”になるような事態が起きてしまったのか。




 私が思うに、最初は津森さんがフロアの主になる予定だったんじゃないかと思う。


 彼も少なからず戒世教や大木に恨みを抱いていたはずだから、復讐者として選定されてもおかしくはない。


 けど、力が目覚める前に大木に殺されてしまった。


 言ってしまえば、私が集堂くんを殺したときみたいなもの。


 しかし集堂くんと違って、フロアの主なんて大役を空白にすることはできない。


 でも一度パイプを繋いでしまった津森さんから、大きく対象を変えることもできず――彼から緋芦さんに名札が譲渡されるのを見て、名札に力を注ぐことにした。


 結果として、連動して生み出されたキャストたちも、名札を核とすることになったのだろう。




 けれど、全ての情報を得た今でも、結局はどうしてこの光乃宮ファンタジーランドが巻き込まれたのかがわからない。


 津森さんも、彼を殺した大木も、そして主となってしまった緋芦さんも、全ての出来事はファンタジーランドと校舎が混ざったに起きているのだから、これらの出来事と融合が起きたことに関連性は無いのだ。


 となると、やっぱり――夢実ちゃん、かな。


 今、彼女がどんな状況なのかはわからない。


 ネムシアがいる以上、肉体は持っていないんだろうけど、夢実ちゃんの意思らしきものはこの世界の端々に感じられる。


 光乃宮ファンタジーランドが選ばれたのも、私と夢実ちゃんの思い出の場所だから。


 このドリーマーに付いてるキーホルダーを買ったのも、この場所だった。


 そして、二人で駆け落ちしようって決めたのも。


 夢実ちゃんは少しだけ悩んだけど、すぐに返事をしてくれた。


 私のためなら何を捨てたっていい、本気でそう言ってくれた。


 なのに、なのに私は裏切られたと思い込んで――




 ……いけない、思考が変な方向に行っちゃってる。


 夢実ちゃんのことは大事だけど、今は緋芦さんと向き合わないと。




「どうやったら緋芦さんから名札を引きはがせるんだろうね……」




 顎に手を当て考え込む令愛。


 他の面々も同じように考え込むなか、私の中に一つの考えが浮かんだ。


 そして名札に向かって手を伸ばす。


 凶器を出さなければ、兎は名札を飲み込むことはなかった。




「会衣には、倉金さんが危険なことをしようとしてるように見える」


「切り離すのは無理でも、“譲渡”なら可能なんじゃないかと思って」


「すでに津森さんから緋芦には渡されてるものね」


「私にも、どうなるかはわからない……」


「物は試しだよ。一瞬だけ掴んでみるから、私の様子がおかしくなったらすぐに引き剥がしてね」




 令愛は不安そうにうなずいた。


 キャストのときは、私が名札に触れてもうんともすんとも言わなかった。


 私たちはカイギョのエネルギーをフィルターで綺麗にする力を持ってるわけだから、こういうのは受け付けないようになっているのかもしれない。


 それに――確かめたいこともあるから。


 私は本当に軽く、津森さんの名札に指先で触れた。


 瞬間、どす黒い何かが私の中に濁流のように流れ込んでくる。




『お前が殺したのか。お前が彼女をぉおおおお!』


『死ね! みんな死んでしまええぇぇえ! これは貴様らが家族を奪った報いだぁぁああ!』


『おほほほほっ、腐ってゆく。全てが腐ってゆくわ。この世界にはお似合いの末路ね!』


『こんな世界は最初から生まれなければよかったんだ! 俺から大切なものを全て奪うこの世界など! だから頼む、俺を止めないでくれネムシア! お前だって“奪われた側”の人間だろう!』


『我を呼んでおいて。我に味を教えておいて。この仕打ち……許さぬ。全ての人類を我は許さぬ!』


『痛い。痛い。苦しい。苦しい。助けて。会いたいよ。依里花――』




 これは――カイギョが食い荒らしてきた、憎悪の塊?


 いけない、入ってくる、入ってくる、“壊疽”が私の体を満たしていく!


 フィルターを突き破られた。


 その先にあるのは君の、


 私の大好物だ。




「ぎ、あっ、がっ、あぁぁぁあああああっ! あがっ、ひっ、ひぎっ、ぐがあぁぁああっ!」


「依里花っ、大丈夫!? 依里花ぁっ!」




 牙を突き破ってぷつりと膜を破ろう。


 その中にある黒い蜜をすするよ。


 甘いね。


 甘いね。


 ヘドロみたいな味がする。


 僕、それが大好きなんだ。


 いーっぱい、いーっぱい食べて大きく――うるさい、うるさい、お前がカイギョか。


 食べるよ。


 たくさん食べる。


 この広い海を自由に泳ぎ回って、好きなように食べて――だから、いちいちうるさいんだっての、その無邪気さが!




「ぐげえぇぉええっ! がっ、ご、キ、キュア……ッ!」




 私は自分自身にキュアをかける。


 すると体内が一気に浄化され、壊疽がどこかに消えていった。


 寄り添う令愛が、私をぎゅっと抱きしめる。




「はぁ……はぁ……はぁ……」


「もう、無茶しすぎだよぉ……顔とかゾンビみたいになってたしぃ!」


「ご、ごめん」


「さすがにああなっちゃったら、いくら依里花でも可愛くないからね!?」


「それは……やだなあ」




 自分のことをかわいいとは思ってないけど、令愛にそう思われなくなるのは、嫌かな。




「でも、これで“譲渡”はできるって、わかったね。そうだよね……緋芦さん」


「今、ほんの少しだけ私からカイギョの力が抜けていったから――たぶん、そうだと思う」


「じゃあ緋芦は人間に戻れるのね!」


「よかった……会衣、また緋芦と一緒にいられる」




 譲渡ができるのなら、私の考える作戦は成立するはず。


 それに世界の仕組みがわかった。


 カイギョの欲望。


 憎しみの声。


 歯を突き立てるロジック。


 夢実ちゃんの残り香。


 もしかしたら、とは思っていたけれど――やっぱりそうだ。


 そうだったんだ、この世界は。


 よりカイギョと直に繋がっている主だからこそ理解できることがたくさんある。




「でも、私が生き残ったって、お姉ちゃんは……」


「緋芦。さっきも言ったけど、あたしはいない方が正しい人間なの。緋芦が人間に戻って、この主ってやつが死ぬまでの間ならぎゅっとしてあげることはできると思うから。それで勘弁してくれないかな」


「やだよ……私、ずっと会いたかったんだよ。会衣と二人でお墓参りにも何度も行って。そのたびに、またあの頃みたいに二人で甘えたいねって話してた!」


「そうなんだ。会衣ちゃんも?」


「当たり前。会衣はお姉さんに甘やかされて育った」


「確かにちっちゃい頃から知ってるけど……あはは、困ったわね。もちろん、あたしだってできることなら、そうしたいわよ」




 なら私は何を望むべきなんだろう。


 復讐できれば十分だと思っていた。


 そのあとで生きて外に脱出できたのなら。


 それだけで十分・・だって。


 でも、ここが用意された舞台だというのなら。


 私が求めるべきものは、本当は違うのかもしれない。




「じゃあそうしたらいいよ、井上さん」


「え? でもそんなこと――」


「できるって言ったら、それでも断る?」


「……それは」




 断らない。


 いや――断れない。


 この世に未練のある人間なら誰だってそうだ。




「依里花、何か思い付いたの?」




 令愛は私の顔を見ながらそう言った。


 もしかしたら“兄上顔”、しちゃってたかもしれない。




「全てがうまくいく方法があるって言ったら、みんな乗ってくれる?」




 誰も断らないとわかった上で、私は提案する。


 それは同時に、大木を最大限に苦しめて殺す方法でもあった。



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