第3章 種族進化
第58話 エレノアのlevel上げ①
第2王子を消してから1ヶ月が経った。
今では学院で第2王子がどうなったかなどの話は無くなっている。
まぁ王族から諜報員はたくさんきているけど。
第2王子が消えたんだし仕方ないか。
それに最後にいたのが学院だし。
しかし見つかることはないだろう。
なぜなら俺が跡形もなく消したからな!
はっはっはっ! ざまぁ!
お前ら諜報員にはゲームで何度邪魔されたか!
あらゆる手で第2王子討伐の邪魔をしやがって……お陰でプレイヤー達のレベルが異常までに上がらなかったんだぞッ!
積年の恨みここで晴らさせてもらおう!
俺は諜報員達をスルーして急いで寮に帰る。
何故こんなに急いでいるかと言うと、これから夏休みなのだ。
サラにはフェンリルをつけているとはいえ、俺以外の転生者か転移者がいるとわかったため、俺もうかうかしていられなくなった。
これから俺は更に強くならないといけない。
ストーリー的にはまだまだだが、levelをストーリー無視してMAXまで上げれたことを考えると、俺がやろうとしていることもできるはず。
俺がしようとしていることは種族進化だ。
本当はアップデートで実装されたのだが、この世界には勿論アップデートなんてないため既にあると考えている。
入場条件もちゃんとクリアしているし。
しかし俺だけで受けるのではない。
エレノアにも受けてもらう予定だ。
しかしエレノアはまだlevelが200になっていないから、これから上げに行く。
既に技量は最上級なので、俺がキャリーしても大丈夫だろう。
俺は寮に着くまでにエレノアを到達者にするべく色々と考え始めた。
☆☆☆
俺は自分の家に戻り、エレノアに俺の計画を話していた。
「エレノア。これから君には種族進化をしてもらうべく、取り敢えず到達者になってもらう」
俺がそう言うと、全くわかっていないようで首を傾げている。
「ああ、全部解説したほうがいいか?」
「あ、はい、お願いします」
「よし、まずは到達者についてだ。到達者とは、level200を超えた人のことを言う。今のエレノアのlevelは?」
そう言うと、エレノアが虚空を見出した。
うーむ人がステータスを見ているのを初めて見るけど、ちょっと不気味だな。
俺もきっとあんな感じなんだろうなぁ……。
今度から出来るだけ人前でステータス画面開くのやめようと思いながらエレノアを待つ。
「えっと……180で超越者って書いてありますね。最近見ていなかったので少し手こずりました」
そう言って恥ずかしそうにしていた。
いや結構上がってるな。
俺の予想ではもう少し低い予定だったんだけど。
まぁこれなら一気にS+のダンジョンに行っても大丈夫だな。
俺は向かうダンジョンを決めて再び話し始める。
「到達者になったらそれ以上強くはなれない。なので種族進化させる」
「種族進化とは?」
「種族進化とは、自分に合った上位種族に進化できる。エレノアの場合は多分ハイダークエルフになるだろう」
だってダークエルフって闇の精霊と契約するから暗殺者にはめちゃくちゃ相性がいいし。
正直言って俺はどうなるのか全くわからない。
主人公は限定種族があったし。
まぁ多分いい種族が出るだろう。
何か一つに特化していないから、ネタ種族にはならないはず。
「わかった?」
「はい……理解はしましたが、全然実感がありません…種族が変わるなんて……」
まぁ確かにゲームでは結構ある話だけど、現実になったらおかしいもんな。
そうしたらもしかしたら種族進化がないと言うことがあるのか?
もしそうだったら少しやばいな。
上位種族には固有スキルがあるから、あるとないとじゃ天と地ほどの差がある。
まぁいくら考えても仕方ない。
「エレノア、取り敢えずlevelを200にするぞ!」
「は、はい! わかりました!! ですが、少し急じゃありませんかっ!?」
「大丈夫大丈夫! 俺がいるからな!!」
俺たちは家を飛び出してダンジョンへ向かった。
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