第0章最終話 本編開始間近
途中から三人称です。
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魔王軍幹部との戦闘に勝利し、1つの死亡フラグをへし折ってから3ヶ月。
俺は無事に本編の舞台である、ブレイブ魔法学院に合格することができた。
まぁ魔王軍幹部に勝てるくらいになったから、正直言って実技試験は余裕だったけど。
しかし今も鍛錬やダンジョン攻略は続けており、今は鍛錬をしているし。
今の俺のステータスはこんな感じだ。
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ソラ
到達者
level:200
タイプ:オールラウンダー
《アクティブスキル》
【全力ダッシュ:7】【怪力:5】【加速:5→6】【身体強化:8→9】【鑑定:5→6】【魔闘気:7→8】
《特殊アクティブスキル》
【絶対回避:4→6】
《パッシブスキル》
【家事:9→10】【超感覚:1】【完全記憶】【気配感知:5→6】【格闘術:4→7】
《特殊パッシブスキル》
【魔剣術:10】【全耐性:4→5】
《魔法スキル》
【闇魔法:4→6】【光魔法:4→6】
SP:38
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因みに筆記試験はものすごく難しかった。
前世で習っていたところはある程度書くことができたけど、魔法理論? とか学院のこと? とかは本当に全然分からなかった。
なんだよ、魔法はどうして発動するでしょうって。
そんなのスキルのお陰に決まってるじゃないか。
まぁそれを書いたら、『何を書いているのですか?』と間違いの印と共に書いてあった。
このことから俺は1つの考えが浮かんだ。
始めはあり得ないと思ったのだが、もしそうでなかったらこの世界のように差別などが起きるはずがない。
それは『もしかしたらこの世界の人間は、ステータスボードを知らない。あるいは、意図的に隠されているのではないか?』と言うことだ。
なぜならそれぞれ得意不得意はあれど、みんな強くなれる可能性を秘めている。
それなのに貴族だから強いとか、平民だから弱いなどと言う差別がこの世界にあるのだ。
それにステータスボードを知っていれば、試練のダンジョンくらいなら大人数で行けば攻略できる。
また、平民を【鑑定】した見たら、どの人も大抵level:10程度だった。
このことからこの世界ではステータスボードは知られていないのではないかと思ったのだ。
まぁ多分俺の予想では、誰かが意図的に隠していると思っているが。
どうやらこの世界は俺が思っていた以上に面倒なことが多そうだ。
しかしここで諦めるわけにはいかない。
なんとしてでもサラを救い出してみせる!
俺は改めて決意し、再び鍛錬へと戻った。
☆☆☆
(三人称)
ソラが鍛錬に励んでいた頃。
2人の少年と少女が王都に丁度到着していた。
少年の名前は、アランと言う。
そう、この少年がゲームの主人公である勇者だ。
そして少女はイリスと言う名で、ゲームでは最初の仲間になるキャラである。
そんな2人だが、今はただ壮大な王都に圧倒されていた。
アラン達は王都から離れた村に住んでいた為、デカい建物などは見たことがなかったからだ。
「うわぁ……すごいですねアラン。村ではこんなに大きな建物はありませんでしたよ」
「ああそうだね。僕もとても驚いてるよ……」
「しかしびっくりしましたね。まさか王都のブレイブ魔法学院に呼ばれるなんて思いもしませんでした……」
「僕もまさか辺境の子供でも知っているような有名な学院に呼ばれるなんて思っていなかったよ」
「ですが、私達を笑顔で送り届けてくれた村の人達のために、頑張って主席と次席を取りましょうね!」
「うん! 僕も頑張ってみるよ!」
そう言って2人は笑顔で王都に入って行った。
☆☆☆
場所は変わり魔王城。
その玉座の前にて、1人の魔族が首を垂れながら魔王に報告をしていた。
「魔王様、魔王軍幹部第1席のシャラグナ・アビスが何者かに殺されました」
「……何? シャラグナが?」
「はい……スタンピードを起こそうと、元いた深淵竜の巣ダンジョンで準備をしていたところ、攻略者に倒されたそうです」
魔王は一瞬考えたかと思うと、直ぐに魔族に指示する。
「シャラグナを倒した者を探せ。そして使えそうなら捕らえてこい。失敗は許さん」
「はッ! 承知いたしました。必ずや成功させて見せましょう」
魔族は頭を下げて何処かに転移していった。
誰もいなくなった玉座の前で魔王が呟く。
「シャラグナを倒す人族か……面白い……!」
魔王はニヤッと笑って玉座の間から姿を消す。
この出来事がソラとサラにどんな影響を及ぼすかはまだ誰も分からない。
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これで第0章も完結です。
次からはやっとゲームの本編に入っていきます。
サラもやっと出てきますよ!
お楽しみに!
この作品が、面白い! まぁまぁかな? 続きが読みたい! などと思っていただければ、☆☆☆→★★★にしていただけるとありがたいです!
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