パンツぁーorプロッター?

 どうもこんばんわー。涼紀龍太朗です。


 今日は、小説書く人にもツータイプいるということを知ってびっくり、という話をしたいと思います。教訓めいたものもなければ、中身もないです。


 そもそもはツイッター見てた時ですね、プロット書かないでいきなり小説書き始めるという猛者がいる、ということを初めて知りまして、そりゃー驚いたもんですよ。


 いやー、その時の衝撃ったらなかったなー。


 僕は、そもそも小説とか書き始める前の段階から、ある程度構成とか決めてからそういうの(小説なり漫画なり映画なり)を作ってんだろうなー、と思ってましたから、だから当然自分で小説作る時も、先ずはどんな話にするか決めて、登場人物も決めて、ある程度構成なりを練って、大まかな結末まで決めて、そっからようやく書き始める、ということをしてたんですね。ま、今もそうですけど。


 そしたら、そんな過程すっ飛ばして、いきなり本文書き始めるっていうじゃないですか。これはね、革命でしたよ、ええ。


 結末も決まってないのにどーやって書くんだ?と思って、全然想像つかなかったです(今もついてないです)。


 でもそういう人たちは確実にいて、そういう人たちのことをパンツァーというらしいです。名前まで決まってんですね。


 逆に、例えば僕なんかはそれに対してプロッターというらしいです。こちらも名前が決まってますが、多分これはパンツァーの対義語として後からできた言葉ではないかと邪推してるんですけども。


 だって、普通は、どう考えてもプロット作ってから本文書き始めた方が効率的だし、そもそも書けないと思うんですよね。伏線とかどーしよー、とか、この登場人物は後々こういうことするからこういう行動をするし言動をする、とかね。先が決まってないと、書けないと思うんですよね。


 でも、まぁ、実際にそういうひと、パンツァーの人、いますからね。もう、天才か、と思いまして。そんな奴いるんだなー、と、それはそれはショックを受けましたよ。


 マジでどーやってんだろーなー、って思って。もう、書き始める段階から一気にその物語の地平が見渡せてるのか?とか思って。だから、あれですね、天才ですよね。天才型の人がパンツァーになるんだろうなー、と思って。やっぱ世の中天才いるんだなー、と思って、それはそれは衝撃的でしたよ。


 しかし、WEB小説を書こうと思い立って、色々調べてる時、「エタる」という新しいワードを学びまして。なんじゃそら?と思って調べたら、連載していた小説の続きを書かなくなって(書けなくなって)そのまま放ったらかしされてる状態のことをいうらしいことがわかりまして。


 そんな奴いんのか?と最初は思ってたんですけど、今にして思うとそれってパンツァーの人が陥りやすい罠なのかもしれません。ズバズバと書いていったら、やっぱり途中から矛盾とか出てきて収拾つかなくなって、それ以降続けらんなくなる、という感じでしょうか。


 ……天才ぢゃねーじゃんw


 ま、さすがにそうそう天才はいないでしょうね。ただやはり、プロでもパンツァーの人はいるらしく、やはりそういう方法で書いてって、それで成功してる人もいるんですよね。「パンツァー」という言葉もあるし、プロでもいるくらいだから、多分WEB小説とか、同人誌とかでアマチュアでも最後まで書き切る人も少なくないんでしょう。


 だからまぁ、パンツァーの人って、ある面では楽っちゃ楽な気がします。だって、めんどくさいプロットとか設定とか決めなくていいんだもん。やっぱ、本文書くの楽しいですからね。会話書いたりとかね。


 ただ、個人的に言わせてもらうと、その過程がまた楽しいんですよね。どうやって盛り上げていこうか、とか、どうやって主人公を苦しめていこうか、とか、この世界の移動手段はこういう動物使ってる、とかね。僕、割と設定厨なので、そういうの考えるの、めちゃくちゃ楽しい。


 だから、プロッターって、確かにめんどくさいんですけど、一粒で二つ美味しいんですよね、一つ小説作る時。だからまぁ、「損してる」という感覚はないですかね。


 で、更によくよく調べてみると、どうもプロッターとパンツァーという風な単純な二元論ではなく、どっちにより振っているか、ということらしいんですよね。これなら話はわかる。


 さっきから自分はゴリゴリのプロッターみたいな言い方してましたが、実は僕もそこまで徹底して設定とか練りに練ってる方じゃないんです。調べたら、プロッターの中には大学ノート二冊分くらい、みっちりと構成から登場人物の設定から箱書きまで、めちゃめちゃ細かく決めて、後はもうホントそれを文字にするだけ、って人もいるみたいです。


 対して僕は大学ノート十ページ分くらい……w なんだそりゃ?w 口ほどにもねーな、俺www


 まあ、言っちゃうと、ある程度前もって決めてるけど、後はその場のノリで書いてく、って感じッスねw だから、そもそも最初に決めたプロット通りいかなくちゃいけないなんて思ってないし、むしろそこから外れた方が面白いものになるのではないか、と思ってるくらいです。もちろんあれですよ、テーマとか、その根幹となるものは変えないですよ。そこがブレると何だかわからないものになっちゃいますからね。それこそ矛盾だらけのものになると思う。


 だから言ってみれば、僕はかなりパンツァーの方に振ったプロッターなんでしょうね。


 だから、小説書く時、難しいパズルを解いてるみたいだなー、という状態に陥りやすいw ゴリゴリのプロッターの人にはそういうことないと思います。あ、そのことは以下のページに書いてありますので、よろしかったら読んでみてください。


 ■小説を書くことは難解なパズルを解くことに似ている

 https://kakuyomu.jp/works/16817139556802847009/episodes/16817139557144692552


 そんな感じでですね、冒頭で「ツータイプいる」とか抜かしときながら、最終的には人それぞれで書き方違う、みたいな無難な結論に落ち着いてしまいましたがw僕のことは嫌いにならないでください。I love you so. Do you love me?


 あ、そうそう。最後に念のため。プロッターとパンツァー、どっちが上とか、どっちが良いとかではないですからね、結論的に。別にそんなもん、やりたいようにやりゃあいいだけの話だから、各自。


 ただ、自分はどっちの方が合ってるか、どっちにより振っているか、それは早い段階で見極められた方が、いいかもですねー。

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