巡楽師ディンクルパロットの日誌

作者 灰崎千尋

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  • 王国歴584年より抜粋へのコメント

    自主企画「\音楽ガチ勢による音楽がテーマの小説ゥ」で拝読しました。

    音に対する繊細な感性が随所に現れていて、それも素晴らしいですが(「ディンクルパロット」の響きについて述べた箇所など、その白眉でしょう)、それ以上に世界設定の精緻さに唸らされます。動植物の名前や月名のユニークさ、あるいは目を引きつけられる料理の設定等々、「指輪物語」の時代のファンタジー世界をご自分のものにしていらっしゃる印象です。
    格別にスペクタクルな展開があるわけではないのだけれども、十分に"世界の危機"的な内容のトラブルを、音楽で鎮めたという手応えのある物語で、その重量感がなかなかに渋いです。道中、たまたま聞き知った歌を回収に使うところなども、話作りに本当に手慣れていらっしゃると思いました。

    ところで撥焼きというのは、こちらの世界だと、どういう食べ物が該当するのでしょうか? なぜだかすごく気になりました。メインはシックなお仕事物語ではありますが、各段ラストに数行だけ入る、味覚を刺激する文の数々も、なかなか罪作りな書き方だと思った次第です 笑。

    作者からの返信

    お読みいただきありがとうございました。
    せっかく異世界ファンタジーですので、その空気感や景色を表したいと思い、食べ物や名前など苦心しました。お楽しみいただけたなら嬉しく思います。

    また、私自身が食いしん坊なもので、色んな食べ物を創作してみました。笑 撥焼きは、ドラムスティックを半分くらいのサイズにした感じの、棒状で堅めのナッツ入りクッキーをイメージしていました。

    2022年10月15日 12:19