私の物語【エッセイです】

人に嫌われる人生

学校に行っても、嫌われて！バイトしても、嫌われて！

私は、嫌われるだけの人生だと思っていました。

可愛げない、可愛くない。

そんな風に言われるだけ…。

こんな人生が一生続くのかと思っていたんですが…。

そうでもなかったです。

意外と世界は、優しいのだと感じました。

みんなに愛されたかったのか、愛してもらいたかったのか…。

そのみんなとは、いったい誰だったのか？　　

今でも、わかりません。

大人になった今でも心ない言葉に、傷ついたりもします。通りすぎる時に言われたりとかね。

気にしない程強い人間にはなれないけれど、気にしないようにするのが大人だと信じて生きてます。

そして、家族に最近ずっと言われてる言葉があって、人間は何もしなくても二割に嫌われてるんだよ！その二割の人の為に時間を使わなくていいんだよ！

そう言われる度に、胸の中がスッーとします。そっか、今まで嫌いな人にばかり私は、時間を作ってきたんだ。

何もしなくても嫌われるなら、話せばもっと嫌われる可能性はあるわけで！じゃあ、もういいや！気にしなくていいや！って思えました。

人に嫌われない人はいないって事だという結論に、最近落ち着きました。

働いてた時、全く喋らない女の子が働きにきたんです。多分、会話はスマホでポチポチだったのかな？って思います。

他の人は、彼女にたいして文句を言っていたようです。

当時、一日置きに出勤するスタイルでした。

私ともう一人の方は、彼女にたいして嫌な気持ちも文句も何もありませんでした。話さないけれど、真面目に仕事をしてくれていましたから…。でも、世間は冷たかったみたいで、彼女はバイトをする度にシフトを減らされていったそうです。それで、オーナーがその話を聞いて彼女を雇いました。結局、そこが潰れちゃったので…。彼女が今どうしてるかは、私にはわかりません。

ただ、私とその人はあの子よそでやっていけるのかな？って最後まで心配してました。

話さない、笑わない彼女でしたが、私とその人と働く日は、笑ってくれるようになってきたんです。きっと、彼女は彼女なりに心の中で沢山沢山お話してたのだと思います。

だから、最後の方は笑ってくれてたんだと思います！

ただ、話さないってだけで嫌われて文句を言うってのもどうなのかなってずっと思ってました。もう一人の方は、仕事の文句も言わないし黙って働いてるって凄い事だって褒めてました。私も、言った事はキチッとしてくれていたので、何も思ってなかったです。

彼女を見てると嫌われていた自分の過去を思い出して、胸が苦しかったりもしました。

何か、最終的に違う話になってしまいました。

書いてるうちに、彼女を思い出してしまいました。

どうか、彼女が今はたくさんお喋りをしてたくさん笑っていますように…。

少しだけど過ごしたあの日々で、私とその人は彼女が変わっていくのを感じました。もう少し時間があれば、彼女は話していたと思います。

忘れられない彼女の話になっちゃいました。