叔母からされた許せない事

母親が亡くなって暫くしてからの出来事です。


私と同い年の従姉妹がいまして、私は彼女と一緒によく遊びました。


私は、彼女の家の階段でよく話しました。


しかし、叔母を嫌いな為、家にだけは絶対に入らなかったです。


従姉妹も、「○ちゃんは、お母さんが嫌いだから…。入りたくないよね」って言ってきました。


「ごめんね」

私は、従姉妹にそうやって毎回謝っていました。


そんな日々が何日か続いたある日、帰宅しようとした私は、叔母に会ってしまいます。


「○ちゃん、久しぶりだね!ご飯食べて帰ったら?」


「えっ?」


「いいじゃない、いいじゃない」


従姉妹が複雑そうな表情を浮かべているので、私は入るしかなかったです。


「お寿司とったげるわね」


とニコニコお寿司を頼まれて、結局晩御飯を食べて帰宅しました。


それが、私の運命を変えます。


その出来事から、1ヶ月半ほどしてからでした。


私の元に、祖母から電話がかかってきます。


「○ちゃん。叔母さんのとこで、ご飯食べたりしてるの?」


「一度だけ」


と私は祖母に話しました。


すると、祖母は私にこう話します。


「○ちゃんが毎日お家に晩御飯を食べに来て!○ちゃんが、帰った後に叔母さんの家のお金がなくなるって!○ちゃんは、ご飯まで食べて、お金までとって帰るのよって何度も連絡がくるの」


私は、祖母に泣きながらご飯を食べたのは一度きりだし、お金なんかとるはずがないと何度も訴えました。


「そうよね!でもね、ばあちゃん言われるから」


悔しくて、悲しくて、私は、祖母にこう言いました。


「ばあちゃんは、私の話より叔母さんを信じるの?私は、働いてる。お金なんか盗んだりしない。そんな人間じゃない」


祖母は、その言葉にハッとしたようでした。


「ばあちゃんは、離れてるから何も出来ないから、もう行ったら駄目だよ!ばあちゃんは、○ちゃんを信じるから!そんな風に言われるから駄目だよ」


そう言いました。


本当に悔しかった。


母が亡くなる一週間前にも叔母は母から三万を借りると持っていき!結局返さなかった。母は、その日から毎晩毎晩泣き続けていました。借金をどうやって返せばいいのかと…。


そして叔母は死人が何も話さないのをいいことに、母が三万を借りて返さなかったと葬儀の場でいろんな人に言いまくっていました。


母を侮辱し、私も侮辱した。


そんな叔母を、殺したい程、憎くて憎くてたまらなかった。


母が生きてる間も、何もしなかったくせに…。


死んだら好き勝手話す。


それが、私は許せなかった。


だから、ずっと叔母を恨んでいたしいつ殺してやるかを考えていた。


頭の中では、何度も何度も殺しました。


結局、実行出来なかったけれど…。


しなくて、よかったのかなって今は思います。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る