私の物語【エッセイです】

心が壊れた音がした日

これは、ちょうど二年半前のお話。

赤ちゃんをどうしても授かりたくて、毎日朝起きて、家のことして、シーツ代わりのタオル類洗ってってやっていました！

そんなの結婚してるから、普通だろ？当たり前だろ？と思われる方は、多数おられると思いますが…。

その普通が出来なかったんです。ずっと、ずっと…。

低体温、不眠、胃腸炎を繰り返したのちに、子宮に異形細胞が見つかりました。そして、その後、坂道を転がるように精神的な問題が次々に襲ってきます。一人で、家にいれない。夜中に飛び出したくなる。不安症状が強くなる、動悸やめまいや吐き気…。普通に生きる事さえ出来なかった日々がやってきました。

一つ一つは、また詳しく書かせていただきます。

ようやく二年前、自分自身の体調が少しだけよくなってきたので、普通らしい生活を送りました。

その日がやってきたのは、免許の更新の日でした。自分で行けないから夫に連れて行ってもらう。それで、用意したり準備整えたり、心を出来るだけ穏やかにつとめていました。

一日しか休みがなく、いつまでも行かない私に苛立った夫と喧嘩になります。『朝も起きてなかったし』吐き捨てるように言われたその言葉に心がバリンと音を立てました。

夫が、後ろや近くにいるだけで動悸がして、拭っても拭っても涙が溢れて止まらなくなりました。

免許更新は、その日しか無理だから頑張れ、頑張って私と励ましても無理です。

大好きな歌手の歌を聞いても、無理。

何をしても、何を考えても、無理。

子供のように泣き続けました。

夫にも、何度も何度も無理だと伝えました。

姉にもかけて、無理だ！もう無理だと泣きながら言いました。

夫は、『ごめん、朝起きてるのわかってたのにそう言ってしまって』と謝罪をしてきました。

でも、壊れたみたいに何も響かなかった。

次の復活出来る日はいつになるの？私は、一生このままなの？

子供が授かりたくて、必死でいろんな事をやっていたのもあったと思います。

もう、戻れないのか…。一生泣きながら過ごす人生なのか…。

そんな風に思っていたのですが…。

ある方の歌ってる動画を見て、心が欠片を拾い集めました。

リピートして、何度か聞くとカチッとはまりました。

私は、何とか歪でも心を繋ぎ合わす事が出来ました！

夫もね、私がそんな感じだから大変だったんだと思うんです！ただね、人間は本当に喉元過ぎれば熱さを忘れるもんですよ！ちょっと出来るようになったら、夫はもう治ったって思ってますから！！！

ただ、私は自力で治して薬は飲みませんでした。何故かと言われたら、友人達が薬依存になったり、さらにおかしくなったり、親戚が入退院繰り返したり、精神科のお医者さんに遥か昔にお話を聞いたりしていた事もあって…。恐怖から自力で治す事にしたんです。

なった期間の倍は、かかります。

薬飲んでたら、もっと早く治ったのだろうなとは思ってます。

仕方ないですね。これは、私の選んだ選択ですから…。

不安症状が、まだ抜けきれてなかった私が書いたのが不思議な関係です。まだ、完結していませんが…。

アルファポリスや小説家になろうには、途中まで投稿しています。

そのキャラクターを作りあげたら、不安症状が消えました！！

カクヨムでも、投稿していこうかと思います。

下手でも、書いて、書いて、書いてたら…。

自分の精神的なものが抜け落ちていきます。

今は、普通へ近づいています！

元通りには戻れなくても、生きていく事は出来るのを学びました。