エピソード2 ライト


「参った」

僕は騎士団長の首に聖剣を突きつけた。

「ようやく一本取れました」


「まさか二年で負けるとは、流石だな!」

「いえ、忙しい中訓練してくれたおかげです。

ありがとうございました!」

俺は騎士団長に頭を下げる。


「気にするな!

でもまだ一本だ!

まだまだ訓練は続けるぞライト!」

「はい」

騎士団長と握手をしていると声が聞こえた。


「らいとさまー」

聞こえた方角をを見ると女の子がこっちに走ってきていた。


そして僕の足に抱きついた。


「らいとさま!けいこおわった?

あそぼ!」

「リリアナ王女、まだ稽古は終わっておりません。

終わりましたら遊びますので、ナミと遊んでいてください」

抱きついてくる第7王女に言った。


「えー、今日はおままごとだから2人じゃつまんないよー

おねがいー」

「ですが」

「ライト今日は俺から一本取った記念に訓練はここまでにしてやる。

リリアナ王女、ですのでライトと遊んでやってください」

「やった!!

じゃあ、らいとさまいきましょう」

騎士団長の許可を得たリリアナに連れられてナミのとこに行き遊びに付き合った。



おままごとの設定は。


ナミが一人娘のいる未亡人で、

僕が未亡人の幼馴染

王女は娘役だ。


未亡人とその夫、そして僕がやる役の男性は幼馴染で、いつも一緒にいた。

僕がやる役はずっと未亡人が好きだったのだが、未亡人が結婚したのはもう1人の幼馴染だった。

僕やる役と幼馴染は冒険者だった。

だがその幼馴染も冒険者として頑張っていたが、亡くなってしまった。

未亡人はある程度貯金があったので生活はなんとかなったけど、将来に不安があったので武器屋さんで、働くことにした。

僕がやる役はそんな未亡人が心配でちょくちょく訪れる。

弟子の件がきっかけでより仲が深まり。

自分の気持ちを告げた。

僕がやる役と未亡人は恋人になるが、娘にすごい嫌われている。

おままごとはそこからの物語


「リリアナ王女、すごい設定が細かいですね?」

「うん!ソアラおねえちゃんが教えてくれた話を参考にしてるの」

そう言って純白な笑顔を僕に向けた。


「リリー未亡人なんてどうやればいいのよ」

ナミが困った顔をしながら言った。


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