私はこの話で行くと妻側です。幸いにも配偶者を始め多くの助けがあったおかげで好きなことをやれています。でも気付くと感謝の気持ちを忘れているような気がして、身につまされる思いで読みました。
子供が小さい頃、私も話中のAIが発したのと似たような励ましの言葉を助産師さんからいただき、何よりの励みとなりました。
それが、このレビューのタイトルの言葉です。
お父さんもお母さんも、多分、自分が思っている以上に素晴らしい。夜寝る時、子供が息をしていたら、それだけで満点なんです。本来は。
助産師さん言われた言葉を聞いたかつての私が感じたように、このお話は子育てをしている方の励みになるのではないかな、と思いました。

旦那も妻もこの作品ではハイスペです。
でもそうであっても互いに内心ではいろんなことを思っている。

そして、それがふとした拍子に壊れてしまうなんてこと、実際ありそうな話です。

こういう話だと極例が多い気がしますが、この作品はリアルにあり得そうな内容が描かれてました。

それだけに胸がムズムズする感覚がずっと続くものでした。

面白かったです、ありがとうございます。

誰しもパートナーになんでもかんでも求めてしまう。そして、求めに応えてられないと相手の努力が足りないと勘違いしてしまう。
そんなことを生々しく語ってくる作品でした。文章力、テンポ感か非常によく、とても読みやすかったです。