クウコちゃんはごく普通の女子高生。でも、ちょっとした秘密がありました。彼女は狐火を操れるのです。
いやそれ「ちょっと」じゃない!と思ったあなたはご安心を。狐火なんてまだ序の口、この物語には他にも様々な怪異たちが登場しますから(そしてもれなく変態)
かわいいクウコちゃんの「アレ」を狙う不逞の輩たち。そんな奴は狐火で燃やしてしまえ!というバトルも見ものですが、本作における凶器はなんと言っても舌鋒でしょう。
華やか女子高生ライフを彩るのは、なぜかいつもちょっかいかけてくる、ちょっと不良っぽい一雷くんと、クール美人な芦名さん。おや、甘酸っぱい青春の香りがしますねえ…と思いきや、一雷くんがJK2人(ときにはそれ以上)の舌鋒で蜂の巣にされるのが彼らの日常になります(実力行使もあり)。
バンバン飛び出す弾丸のような言葉に、話はテンポよく進んでいきます。こんなやりとりができるのも、彼らの若さと、一雷くんの鋼鉄メンタルと、お互いの信頼があって(ある…よね!?)のことではないでしょうか。
和気あいあいとナイフ・エッジを渡っていくような学園ドラマに、変態怪異たちの狂宴、そして謎の多いキャラたちのこの先も楽しみな作品です。
このタイトルが訳がわからなすぎて、逆に面白い。
なんだろうって、そう思った、あなた。わたしと一緒です。迷わず読んでください。
狐火でバトルする学園コメディ作品です。
さて、主人公の最上クウコは、ごく普通のJKらしいけど、いや違うでしょ。
そもそも、ごく普通のJKは狐火をつかって戦わないから。
そんな彼女が入学して知り合ったのが、夏川一雷。
ちょっと生意気な感じがいい男です。
舞台となるのは首の塚にある学校、地名からして不穏です。なにかある。その何かは読んでのお楽しみ!
狐火使いのJKが繰り出す、攻撃の数々。会話のセンスもいいです。
60パーセントのコメディ。30パーセントのシリアス、そして10パーセントの会話センスも、ご堪能ください。