18 自由詩
ひとは死をわすれ踊る春秋
贄のふるへは星のめぐりを狂はせ
汝は家畜の如食満ちて
あはれ、
誰かへりみる者なくとも、今をただ咲きほこれ
今をただ咲きほこれ
挽歌というのは葬送の歌です。
中国では
本家中国から伝わった言葉がそのまま日本で定着したところを見ると、当時の日本でも葬送で似たシーンはあったのでしょうか。昔は野や川に亡骸がそのまま放置されているという記述をよく目にしますが、高貴な方は
ともかく挽歌という歌のジャンルは中国でも日本でも立てられて、和歌のなかでその哀傷はときに胸に迫るものがあります。一方中国の挽歌は、感情を押さえてむしろ荘重に人生哲学を謳いあげるような歌が多い気がします。その違いは、人の情の違いを表すわけではなく、詩になにを詠みこむかという文化の違いなんでしょうね。
この詩も一種の挽歌ではあり、その感傷は、どちらかというと和風寄りのような気がします。
ただ、亡くなったひとを悼む感は匿されて、異端の挽歌ではありますね。むしろ残された人たちの愁いに
まったく余談ですが、中国の
もし興味を持たれましたら、一度お目通しされてはいかがでしょうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます