第790話 Baby‘s in Black (from their fourth Album ”Beatles for Sale”)

もう60年以上前の話になるので、今とは「時代が異なる」といえばそうなのだが、かつては1枚のアルバムを作るにもそれほどの時間をかけなかったようだ。The Beatlesも初期のアルバムは短時間で作り上げていたようだ。1st albumの”Please Please Me”はたったの1日で、この4枚目のアルバム”Beatles for Sale”も数日で(コンサートとコンサートの合間に)作り上げたそうだ。この2枚は「無観客のライブ・アルバム」という人もいるようである。


ただ、どちらのアルバムもすごく出来がいい。”Please Please Me”は、彼らのオリジナル曲の出来にばらつきはあるものの、「若さ大爆発!」という感じで大好きである。


“Beatles for Sale”は、4枚目のアルバムで、クリスマス商戦に間に合わせるために計画されたアルバムであり、前作”A Hard Day’s Night”から時間がなく、コンサートの予定も詰まっていたために、突貫工事で作ったそうだ。前作は全曲オリジナル曲でそろえたが、曲作りの暇もないため、結構デビュー前から演奏し慣れていたカバー曲も収録されている。


そういう点で、1枚目のアルバムと似ている点は多い。


Baby’s in Blackは3曲目の曲で、オリジナル曲である。コンサートの曲リストにも入っており、武道館コンサートでも演奏された曲である。


以前にも書いたが、ここ最近は、ギターを弾く時間を持つようにしている。当座の練習曲である、”Smoke on the Water”, “High-way Star”, “Hotel California”, “Crossroad”のギターソロ、なんとなく形になってきた、なので、ちょっと遊びを始めてみた。


本気でDTMをするつもりはないので、スマホの「レコーダー」アプリで、ベーストラックとなるアコースティックギターとボーカルを録音し、それを流しながら、ハーモニーとエレキギターソロや、エレキギターパートを入れてみる、ということをしている。


この”Baby’s in Blackは、ギターソロはあるものの、曲のおいしいところは、ジョンとポールのハーモニーなので、ベーストラックに、ジョンのボーカルパートを入れ(ちゃんとギターで音を拾いながら練習した)、それを流しながら、ジョージのギターソロと、ポールのボーカルパートを歌っている。


ええ年こいたおっさんが何してんねん、と思われる御仁も多いかと思われるだろうが、「一人カラオケ」として、悦に入っている。


“Beatles for Sale”、地味なアルバムだけど、彼らが若いころから好んで演奏していた曲が入っていて、原曲へのリスペクトも感じられ、オリジナル曲の出来も良く、個人的には好きなアルバムの一つである(というか、ビートルズのアルバムはどれも、それぞれ独自の味があってすべてのアルバムが好きである)。


ただのビートルズオタクのおっさんのたわごとである。

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