第767話 なぜ1月は「讃美歌」だったのだろうか?

私の出勤時間を考えると、ちょうどラジオ体操を車の中で聞くことになる。ラジオ体操はいわゆる「偉大なるマンネリ」というものであり、おそらく数十年間、基本的な内容は変わっていないと思われる。最初にラジオ体操の歌、そして少し身体をほぐして、ラジオ体操第1、そして、首の運動をして、ラジオ体操第2、そして番組が終わる、という流れである。


「偉大なるマンネリ」と言いつつ、工夫はされていて、ラジオ体操第1と第2の間の首の運動、その間流れるピアノ曲は季節に合わせた曲が選ばれている。2月に入ると「春が来た」などが演奏されていたが、1月は、結婚式で歌われる讃美歌「慈しみ深き(312番)」が使われていた。


この曲が結婚式で歌われる理由は、この曲の作曲者が、フィアンセを結婚前に2回も亡くしてしまった悲しみを乗り越えるためにつくられた曲であるからだそうだ。「フィアンセを亡くし、すべてを失ったときに、祈りを捧げればイエス・キリストは常にそばにいて、愛を与えてくれていた」ということに気づき、この曲を作ったそうである。


この曲の主題が「無償の愛」ということで結婚式で歌われるようになったそうである。


そういうことは分かったのだが、なぜ、NHKは1月の曲としてこの曲を選んだのか、この曲と「1月」の関係をネットで調べてみたのだが、そこはよくわからなかった。


一月中は、ラジオ体操を聞きながら、少し神聖な気持ちになっていた。

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