第287話 今日思ったこといくつか。
ネットでの一言に「ああだこうだ」というのも憚られるのだが、COVID-19が2類感染症から5類感染症に移行することがネットの世界でもにぎやかに議論されており、賛成の意を表する記事、現状と変わらないのではないか、という記事が出ている。
各記事に対するコメントを見ていると、「あぁ、こういう風に考えている人もいるんだなぁ」と思うことが多い。
心に残っているコメントの一つは、このようなものだった。
「コロナの記事を見ていると、軽症の治療について、『市販薬で症状を緩和し、自身の免疫力で治癒を待ちます』という記事と、『市販薬を飲んで、寝ておくぐらいしかすることがない』という記事があり、どちらが正しいのか、わかりません」
いや、よ~く考えてほしい。そして前者で行われていることと、後者で行われていることをしっかりイメージしてほしい。言い方は違うが、やっていることは「全く同じ」ではないか?表現方法の暖かさ、冷たさに心揺らぐほどの感受性がある方なのかもしれないが、言い方は違っても、結局「薬を飲んで身体を休める」ということではないか。何を迷うことがあるのだろうか、不思議に思った。
もう一つ、心に残っているコメントがあった。
「5類になったら、各医療機関は『コロナ診療を断らない』という声明を出してください」というものがあった。
出す、というのは別に構わないと思うが、それなら、患者さんは「待合室」や「入院中」のCOVID-19院内感染について、『決してそのことについてクレームをつけたり、医療訴訟を起こさない』という声明を出してほしい、と思った。
片方だけに要求するのは不公平ではないか?患者さん側は「こちらはお金を払っているんだぞ」というかもしれないが、自由診療の医療機関(多分そのようなところではCOVID-19を診療しないだろうが)でなければ、患者さんは多くてもかかった費用の3割しか払っていない。あとの7割は健康保険組合が払っているわけで、主にお金を払っているのは、国や市町村、健康保険組合である。それに私は、「金を払っているんだぞ」という言葉は『嫌い』である。私自身も口にしたことはないし、耳にすれば、それが私に向けられたものではなくても、非常に不愉快になる。
「お客様は神様です」と言ったのは、三波春夫氏だが、氏は「自分の芸をお客様に披露する際には、『神様にささげる』という気持ちで披露している」ということを、「お客様は神様です」と言ったとされている。決して「お金を持ってくる」から「神様だ」なんてことは言っていないのだが、誤解の多い言葉である。三波春夫氏の「思い」としての「お客様は神様です」には賛成だが、誤用されている「お客様は神様です」には大反対である。
などとつらつら思った次第である。
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