応援コメント

第236話 やはり「地域枠」は愚策だったのか?」への応援コメント

  • 地域枠で入った学生はその責務を果たして欲しいですね。
    諸般の事情でそれができない場合には、学費全額返還だけではなく、さらなる金銭的なペナルティーを科すべきかと思います。
    東北大学、新潟大学はそれぞれ旧帝、旧六という名門なので全国から人が集まるのは仕方ない部分があります。
    それでも地元に残ってもらうためにはあの手この手で引きとめる事を考えるべきでしょう。
    高給での引き留め合戦は厚労省に禁止されてしまったので、住宅などの待遇面での工夫も1つだと思います。
    私自身、医師リクルート係をしばらくやっていたので色々苦労させられました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    家族を持ち、子供を持ってしまうと「教育」の問題が出てきます。どうしても学歴をつけさせることを考えると、どうしても都会に出ざるを得なくなりますね。

    医師の偏在については、難しいところがあると思います。

    個人的には、第二次世界大戦後すぐの時に、医師をすべて準国家公務員扱いとし、国家政策として医師の配分を強制的に行うシステムを作っておけば、とブラックなことを考えてしまいます。


  • 編集済

    ここには別の問題があります。厚労省、文科省は東京にあって主に東日本にしか目が向いてないようですが、とくに東北大学、新潟大学などに顕著な課題があります。

    旧帝大で全国から一番学生が集まる大学はご存じでしょうか。
    実は東北大学なのです。東北大学での宮城県出身学生は18%程度しかいません。
    新潟大学の医学部も新潟県出身学生は20%から30%くらいでしょう。
    なぜなら関東地区の学生が東北大学、新潟大学の医学部に来るのです。
    他の県はここまで顕著じゃないのですが、宮城県は私立医大があるので賄えますが新潟県の10万人あたりの医師数は全国最低レベル。県民のための医学部でなく、関東地区の医学部になってしまっています。
    そのため、近隣東北地方の県の医学部に進学して、その県の医療を担う人材になってしまう。帰りたくても帰れないという問題に直面するため、そのための地域枠ということになります。
    新潟大学も手をこまねいているわけでもなく、通常100人くらいの医学部定員も120人くらいに拡大していますが、いわばその枠を東京の学生が食っている状態は変わりません。
    地域病院では症例も集まらす、医師も来ないということで、魚沼基幹病院は大学病院の分院にしたりしていますが、なかなか良い方策が見つからない、というのが実情。
    医師の海外留学補助も行う自治体も出てきました。

    ただ、地域枠など公金を投入して育成された医師はその目的を果たして欲しいですね。医道審議会に掛けて欲しいくらいに思います(笑)

    (追記)
    ご返答ありがとうございました。
    だいたい認識は一致しているような気がします。
    旧帝国大学は、それぞれの地方に1校(東北に1校、関東に1校…)という考えから始まっており、九州大学はやはり6割から7割は九州地方出身者になります。
    ただ、東北大学の東北地方出身は約4割と言う形でおっしゃるとおり東京から新幹線で学生がやってきます。北大、名大、九大あたりは圏域出身者が多数をしめています。新潟大学は完全に関東の大学の扱いです。地元出身が2割となると医師が残りませんね。

    東大は約6割は関東地方だと思われます。そしてほとんどが東京都内という印象です。全国から学生が集まると思われている早稲田や慶應も半数以上は東京とその近郊(神奈川、埼玉、千葉)出身です。地方の人は少数派になります。

    私はコンサルみたいな仕事で医師ではありませんが、そういういろんな問題を解決する一つとして地域枠というアイディアなのでしょう。
    症例の話は詳しくはわかりませんが、脱線なのでまたいずれかご教示いただければと思います

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    全くおっしゃる通りです。私の在籍した鹿児島大学では、鹿児島県に全国区の進学校である鹿児島ラ・サール高校と、それに匹敵する県立鶴丸高校があり、その他の高校を含めた鹿児島出身者が1/3,修猷館高校や久留米附設高校、熊本高校など鹿児島県以外の九州出身者が1/3、それ以外が1/3という人数分布でした。その他1/3でも、関西圏<首都圏という人数構成でした。

    私が在籍したころは九州新幹線がなかったころなので、今は変わっているかもしれません。

    東北大学と新潟大学に首都圏の学生が集まる理由の一つは新幹線の存在だと思います。首都圏からのアクセスの良さ、東北大学はそれに加えて旧帝国大学であることが大きいと思います。

    いわゆる「エリート校」の多くが首都圏、近畿圏にあり、生徒総数も多いことから、人口の多い県から少ない県に人が流れていくのは避けられないことではあります。

    以前は、医学生はほとんどが出身大学の医局に残っていたので表面化しませんでしたが、初期臨床研修必修化により、初期研修医が大学に残らなくなってしまったことは、地域医療の維持に悪影響を与えたものだと思っています。

    地域の中核病院の症例数については考え方が2通りあり、一つの考え方は、重症患者さんの受け入れ先はその病院しかないので、多彩な症例を経験できる、という考え方です。私のような「総合内科医」にとっては理想的な状況です。その一方で、各専門領域、という視点での症例数はどうしても人口に比例するので、「臓器別専門医」が手技をトレーニングする、という点では利点が少なく、どうしても人口の多い地域で修業を積む、ということになります。ただ、ある程度の「臓器別専門医」がいないと、重症例に対応できないので、「総合診療医」と「臓器別診療医」のどちらも、地域の中核病院には必要です。

    少し脱線してしまい、すみませんでした。ご意見ありがとうございます。