金曜日に接種したCOVID-19　２価ワクチン接種後の経過、続きである。

土曜日、17時の勤務終了後に体温を測定した。自身では体熱感は強かったのだが、測定すると37.5度。しかし、しんどい。だるい身体を引きずって、自宅に帰った。

12月に入るまでは職場ではケーシー（半袖の白衣）＋長袖の白衣で過ごしていたのだが、先週から寒くなり、特に外来は換気のため窓が開いているので、その恰好では心底冷えるので、私服のカッターシャツ＋ネクタイ＋カーディガン＋長袖の白衣で仕事をするようになった。なので、帰宅の時にも、フェイスシールド、N95マスクを外し、私用のメガネと不織布マスクに取り換え、白衣を脱いで聴診器を置いて帰宅、としていた。そして昨日は帰宅してから気が付いた。私服のカッターシャツの中に院内PHSを入れっぱなしにしていたことを。いつも週末、仕事を終えてから充電器において、休みの間に充電していたが、このままでは充電できない。まぁいいか。次の出勤の時に考えよう。それほど思考力が落ちていた。

寒気もひどく、風呂に入る気力もなかったのだが、前日も入浴していなかった。私は2日間風呂に入らないと、薄くなった毛髪は脂でギトギトになり、身体もくさくてかゆくて困るので、水分補給のためお茶を2杯飲んで、入浴することにした。

日本人は、風邪を引いたり、熱が出たりすると入浴を控える人が多いが、医学的には、高熱や、体力が非常に削られている状態でなければ、入浴するのは構わない。小児科レジデントの時に教えていただいたが、解熱剤を服用し、水分も積極的に取らせても、どうしても高熱が続く場合は、少しぬるめのお湯（40度くらい）に使ってもらうと、その後体温が下がる、ということも聞いている。そんなわけで、風邪を引いた患者さんから「お風呂はどうしましょうか？」と聞かれると、「熱がすごく高かったり、すごくしんどい、ということが無かったら、さっと入浴してもらっていいですよ。脱水になりやすいので、しっかり水分は取ってくださいね」と説明している。

まぁ、そんなわけで入浴したのだが、少し熱めのお湯につかり、身体の熱のアンバランスが取れたためか、入浴前の水分が効いたのかわからないが、風呂から上がると、ずいぶん元気になった。先ほどの倦怠感が嘘みたいである。

そんなわけで、その後夕食を済ませ、いつも通りの時間に就寝した。

深夜1時ころに目が覚めた。なぜだか、右母趾の基部が痛い。結構な痛みである。「痛風？」と気になった。

私がCOVID-19に感染しホテル療養しているときも、発症5日目だったか、誘因なく同じ右母趾基部の熱感腫脹疼痛が出現したことがあった。痛みで右足を引きずる様子はまるで痛風発作のようだった。確かに職員健診や、一般採血では尿酸値は7.5くらいと、薬を飲むほどではないが高値で推移していたことは覚えている。ホテル療養中は、オンライン診療が可能、となっていたが、原則COVID-19に対する診察のみで、他の疾患に対する診察、投薬は不可能と言われた。

ただ、本当に足が痛くて、食事であるお弁当を取りに行くのもままならないほどだった。やむなく、発熱の悪化、という名目でロキソプロフェンを処方してもらい、何とかごまかしたことを覚えている。その後は、一応痛風発作（？）を起こしている、とのことで高尿酸血症治療薬を続けており、現在も内服中である。

なのになぜ同様に右母趾の関節痛がするのだろうか？よくわからないが、関節の滑膜などがCOVID-19と交差抗原を持っているのではないか、などと勝手に想像してみる。実際のところはCOVID-19感染、発症の経過の中で、痛風を思わせる関節痛を呈することは聞いたことがないので、たまたまだった、とも思うのだが。それに、布団の中での熱感も再度悪化していた。足が痛いし、熱いし寒いしであまり眠れずじまいで朝を迎えた。

何とか身体を引きずり起して、食卓に向かう。体温を測るとやはり37.5度。自覚症状と他覚所見は異なるようである。麦茶を飲んで水分を取り、朝食の用意をする。休みの日はトースト2枚（マヨネーズトースト1枚、バタートースト0.5枚、バター＋ジャムトースト0.5枚）と、自作のオムレツである。今日のオムレツも、出来はもう一つだった。食後定期薬と、疼痛のため、手持ちのボルタレン錠を内服する。ボルタレンが効いたのが、しばらくすると、熱感は改善、昼食後の今に至る、というわけである。

足の痛みは落ち着いたが、やはり眠い。眠気はワクチンの影響だろうか？？