第173話 そうなる運命だったのだろうか?
「マサカリ投法」で伝説の投手となっている村田 兆治氏がご自宅の火事で亡くなられた。現役引退後のOB野球でも「マサカリ投法」からの投球は力強く、現役でも通用しそうな130km/h台の速球を披露して、並み居るかつての名選手をきりきり舞いさせていたことは、それほど野球に詳しくはない私でも知っているほどである。
つい最近、空港の保安検査所でトラブルとなり、警察沙汰となったことは極めて残念であったが、今回の火災はなおさら残念である。
火事になったご自宅は村田氏一人しかいなかったとのことである。奥様がたまたま外出中、などという報道は聞いていないので、おそらくお一人暮らしをされていたのだろう。年を取って、家族と離れて一人暮らし、というのはなかなか切ないものである。ただ、ご家族の関係性については、他人が推測してとやかく言うものでもない。
先ほど、ネットニュースを見たら、火元となったリビングには、火災の原因となるような火の気は全くなかった、とのことであった。
その情報が出るまでは、「認知症による火の不始末ではないか」とか、「事件を起こしたことを悲観して…、のことではないか」などと推測が錯綜していたが、どうもそういうものでもなさそうである。
電気コードのコンセント部。長く差しっぱなしにしておくと、一つは少しずつ緩んできて隙間ができてしまうこと、一つは埃が貯まってくることで、埃を介して電流が短絡することがある。「トラッキング」というが、火災の原因はその可能性が高いのではなかろうか?あるいは、トラッキングではないにせよ、漏電など、電気系統のトラブルが発火の原因ではなかろうか?火の気がなくても、家庭用の電気機器、あるいは接続部にトラブルがあれば十分火事の原因となりうる。
伝説の名投手の晩年が、このように不幸なこととなったのは、何かそうなる宿命があったのだろうか?何とも言い難い。
偉大なる投手 村田 兆治氏のご冥福を心より祈る次第である。
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