第107話 何を守ろうとしているのか?何を得ようとしているのか?

ロシアによるウクライナ侵攻から半年以上が過ぎた。当初は、プーチン氏自身も、世界の見方も、意図は異なるが「短期で決着がつくだろう」との予測だったが、ある意味「泥沼化」している印象である。


プーチンが侵攻を開始したときの理由「ウクライナにいるネオナチズムを排除するため」との言葉は、ロシア兵がウクライナ市民に行った拷問・虐殺行為が明らかになり、ブーメランとして彼に帰ってきている。


「ロシアの領土を侵すものに対しては、戦略核の使用も辞さない」と意思表明しているが、北方領土も、クリミアも、ウクライナ東部も理不尽に侵略した土地である。何を訳の分からないことを言っているのだろうか?


先日、ゴルバチョフ氏が永遠の眠りについた。ロシア国外での高い評価とは異なり、ロシア国内では、「偉大なるソビエト連邦を破壊した男」として、評価は低いそうである。プーチン氏は、もともとKGBという諜報機関の出身であり、いわゆる「偉大なソビエト連邦」を求めているのだろうか。彼の領土的野心の根源はそこにあるのだろうか。


彼に限らず、いわゆる独裁国家の元首は、いったい何を求めてその立場に立っているのだろうか?いつも不思議に思っている。為政者のなすべきことは何か?あるいは、国家という枠を超えて世界に何をなすべきか、というようなことを考えているのだろうか?私がその立場に立つことはないのだが、何を思ってその立場で行動しているのか、知りたいとは思う。



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