第22話 コロナワクチンと再流行の兆し、サル痘ワクチン
COVID-19ワクチンも4回目の接種が始まった。当院ではワクチン外来の担当は私なので、今月のワクチン外来は3回目の方と4回目の方が両方来られるので、ワクチン外来は大混雑である。一般的な先生方が、どのように問診、診察をしてワクチンを打っているのかわからないが、少なくとも私は簡単な身体診察を必ず行なっている。COVID-19ワクチンは打つ場所が決まっているので、打ち方はどの医師や看護師さんが打っても一緒である。私は4回目を打とうかどうか、考え中である。武漢型株を基に作られたワクチンであり、それから多数の変異が起きたオミクロン株、さらに変異が加わった株が今後流行するであろうから、ワクチンの効果については当初の治験で得られたデータより低下しているであろう。3回目のワクチンを打った時は、その後それなりにしんどかったので、正直なところ悩んでいる。医療従事者は4回目の接種対象にはなっていないので、それも悩ましい。
昨日の発熱外来で受診された患者さん、私が診察した人は全員陽性だった。全国統計でも、患者数は増加に転じているようだ。おそらく、オミクロン株BA.1からBA.5に流行株が変わったのだと思う。今、COVID-19に対して社会的制限はかかっていないが、おそらく、また患者さんがドカッと増える時期が来るのだろう。2類感染症のままで行くのか、5類感染症に変えるのか、どうするのだろうか?ある程度の重症病棟を用意しておく必要はあるが、5類感染症として、行政の仕事を減らす方が有意義ではないか、とは思う。インフルエンザでも、時に若い人、中高年の人など、老年期になっていないひとが亡くなってしまうことはあるのだ。インフルエンザと比べると確かに死亡率は高いが、もう100人に1人はかかったことのある病気である。もうよいのではないか、と思ったりする(確かに、COVID-19で命を落とす若い人もいるし、私自身もそのような患者さんを経験している)。
また一方で、世界でサル痘が徐々に流行の兆しを見せている。COVID-19のように爆発的な流行にはならないだろうが、憂慮すべき感染症であることには違いない。こちらについては医療従事者に対して天然痘ワクチンの接種が考慮されているとの話を聞いた。これについては、ぜひ接種したいと思っている。ある程度信頼できる治療薬もあるそうだが、やはりワクチンでしっかり予防できる疾患は、ワクチンを打っておきたいと思っている。これは早くワクチンを打てるようにしてほしいと思っている。
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