第58話 無双
「…………」
俺が無言でイノシシの様に突き進むと、木原から連絡が来た。
『とりあえず、リアさんと合流出来ました!!』
『赤星も早く来るべき!!』
『ああ。分かった……降谷はどうだ?』
『コソコソと生きてますよ。あ、
そう言うと約10秒後。プラス1点という文字が右上に表示された。
相変わらずマイペースな奴だ。
俺も全速力で走った。すると、シャーという音ともにナイフが飛んでくる音がしたので、俺は立ち止まり、カタナで弾くと、1人の少女がナイフとカタナを
クイクイと人差し指を前後に動かして挑発してきた。
「ほう。面白い……」
俺はそう言うとワイヤーロープを出して木の上に乗り移る。
『ワイヤーロープ』
先端が粘着式の巻き取型のロープを腕から出すことが出来る。
これによって立体的な動きが可能となる。
「せいっ!!」
俺は気合を入れた言葉と共に少女へカタナを振るう。
すると、カタナで受け止められて後ろに逃げられる。
俺の一振りをいなして後ろに下がるとはかなりのやり手だ。
「いいぞ……」
俺は枝をつたいながら突き進むと、カタナを片方投げて枝に刺すと一気にワイヤーロープで刺したカタナをくっ付けて引っ張り、上へ巻きとると枝が折れて少女は下へ落下した。
「3点目……」
俺は小さく呟くと落下してバランスを崩してる少女に向かってカタナを胸へ刺す。
そして、そこでプラス1点という文字が出た瞬間。少女は光の粒子となってきた。
相手の重心を崩す。見事にできた気がする。
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