第47話 解析
「それじゃあ、今からニブルヘイムの解析に入る」
そう言うのは俺だった。そしてカタカタとスーパーコンピュータを駆使してニブルヘイムに隠されたと言う物を解析する。
ここの部屋は本部長から許可を貰い使わせてもらっていた。
そして、木原にはリアの事は既に伝えてある。
「…………」
無言で操作していると、リアと木原がそれぞれ
「ありがとう……」
俺は礼を言いつつ手を止めることなく解析を続ける。父さんは無意味なことはしない。それは息子の自分が一番分かってる。
すると、俺はふと、無意識に妙な文字列があることに気がついた。
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隣人を愛せ?
俺は思わず首を傾げた。
ただ単にそう言う文字配列になっただけかもしれない。
だが、偶然には出来すぎているような……?
「これが答えなのか?父さん?」
俺は小さく呟くと呻きながら頭を抱えた。
「あー、分からん?!」
俺はそう言って叫ぶと、四肢を放り出しながらその場に寝っ転がる。
「どうしたの?赤星さん?!」
「大丈夫?赤星……?」
2人が俺の顔を覗き込んできた。
「なぁ、リア?これは一部だと言ったな?」
「イエス!!」
「なら、他の手がかりとなるプラチナデータの存在を知らないか?」
「んー、特にハインリヒ隊長からは聞いてませんね……頑張って下さいとしか言えません」
「そうか……」
手がかりゼロ。
こりゃお手上げだな。
俺はそう思うのであった。
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