第45話 最強のプラチナデータ

皆が息を飲む。

そして、リアはその言葉を口にした。


「その名は……『 』《アダム》……存在は都市伝説とされていますが実在は確認されています……」

「なんだそのプラチナデータは?」

「詳しい事は何も……でも、ロシアが国家機密にしてるほどの物だという事は理解して欲しいです」

「…………!!」


リアはそう言うと、再び俺の腕にくっついてくる。


「私のニブルヘイムに、アダムの攻略方法の一部が書かれている。もし、裕也がNTGを目指すようなら対戦して欲しいというのがハインリヒ隊長に託された話です」


そう言うと、リアは猫が鳴くみたいにゴロゴロと言いながら俺の腕にくっつく。


「なるほど、NTGをこちらに出された以上、今の話を信用するしかないな……」


本部長がそう言うと、手を叩きこう言う。


「リア・グレイシャルさんがこちらに来た理由は3つ。1つは流暢りゅうちょうに日本語が喋るため説得に来たのと、赤星くんと同じ学校へ行きたいのと、赤星くんと一緒に日本のNTGになるため、だそうだ!!」

「リアが俺と同じ学校へ……!?」

「ああ、幸いな事に彼女の母親は日本人であるため日本人の様な顔立ちをしている。アメリカから来たとバレることは無いだろう……それにライバルが増えれば同じNTG達も刺激になるしな……?」


そう言うと、中村本部長は俺に向かってウィンクした。

人の気も知らないで……。


「アメリカと同盟を結んだ事は木原さんと他のNTG達にしか口外しないように……以上だ!!下がりたまえ」

『了解しました!!』


俺とリアを除く、全員がそう言った。

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