第35話 レヴィの強さ

「甘いですな」


レヴィは頬に傷を負うが最小限の動きでまるで見えてるかの如く頭を下げた。

なんと、レヴィは平の音速を超える攻撃を避けたでは無いか!!


「くっ!!」


レヴィはその都度、避けるのを繰り返しながら段々と距離を詰める。


「古の理よ。その炎で…………」


すかさず広瀬が援護射撃を開始するが。


「なりませぬぞ?日本のお嬢様戦士達よ……」


と言うと地面から無数の先端が鋭利な木の枝が生えてきて広瀬の体を貫いた。


「くっ!?」


すると、広瀬のHPが8割近く減り、その場に固定されてしまう。


「恥じることは無い。日本のお嬢様戦士よ。ユグドラシルを初見で防げた者は私の指で数えれるほどしかいないのだから……」


そう言うと、レヴィは広瀬に近づきレイピアで広瀬の心臓を貫いた。


『HP全損。ログアウト致します……』


広瀬は「クソっ!!」と悪態をつきながらそのまま光の粒子となって消えた。


「お次はあなたですね……?」

「…………!!」


レヴィ自体は平の攻撃は全くと言っていいほどに見えてない。しかし、彼は経験則で分かるのだ。

エリュシオンでは目線が左右をする事に……。


この目線というものと後、レヴィにはもあった。


それは超能力者エスパーである事。そしてその能力は…………。


「私はあなたの攻撃は全く見えておりません。オマケに反応速度も並以下……それなのに私が攻撃を避けられる理由。それは私には相手の攻撃感情予測と言う超能力……要するに何処どこに攻撃を当てて来るか分かるのですよ……」

「なっ……!!」


機械のような平ですら驚いた。

つまり、レヴィには攻撃が通用しない。ということだ。

こんな強敵どうすればいいのだ?


「くっ……仕方ないわね。ルミちゃんのかたき取らせてもらうわ」


そう言うと平は鞭をしならせた。


試合終了まで後18分…………。

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