第33話 大金星
「サタン……」
俺が呟いて抜くと、それは禍々しい程に闇色の刀身をした剣だった。
「行くぞリア……負ける準備は出来たか?」
「私を倒したのはこの世で2人だけです……ニブルヘイム……!!」
対抗してリアが氷を出現させるが、俺のサタンの前では無意味だ。
「サタン……!!」
俺が小さく呟くと氷がサタンに吸収されていく。そして
これがサタンの特性。
魔法攻撃を吸収して、己の
今の俺は物理攻撃以外は無敵だ。
これが俺の最強の形態だ。
「くっ……コード反転……」
リアの言葉は最後まで続かなかった。
俺が距離を一気に超高速反応の
そして、なんの躊躇もなく心臓を刺し貫く。
「さらばだ。リア・グレイシャル……お前の剣技と容貌は美しかったぞ……」
そう言うと、リアは「なっ!!」と言うとHPが全損した。
『HP全損』
そんな無機質なアナウンスが声が聞こえた。
そうしてリアは光の粒子となって消える。
そして俺はサタンとルシフェルを鞘に戻すと
プラチナデータは大きな効力を発揮する以上に大きなデメリットもある。それは出現させてるだけで
つまり、15分ぐらいしか出現させてられないのだ。
そのため、プラチナデータはかなり慎重に扱わなければならない。
「でもまぁ、大金星だろう……」
俺がそう言うと西尾から連絡が入った。
『やったか?』
『はい、やはり、プラチナデータ持ちでした……』
『分かった。引き続き頼む』
『了解』
ルシフェルとサタン。
両方を見られた時、果たして俺はどんな目で見られるだろうか?
試合終了まで後、24分……。
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