怒濤のドトーさん

 今日は一ヶ月ほどかかってた大型案件にケリがついて一息つくことができました。ゲームの話だと、warframeではウィークリーミッションをいくつか片付けたし、DeepRockGalacticではドワーフのレベル上げ(プラチナトロフィーの必須条件)も結構進んだし、まさに疾風怒濤の一日。ついでにニラのおひたしを作ったらおいしかったので大満足でした。


「おねーちゃんも大満足でした!」

「ん?」


 なにか言っていますね。よろしい、聞いてみましょう。


「今日は、怒濤のドトーさんの一日です!」

「ドトーさん」

「おねーちゃんが押し入れの中で育ててるもやしも育ちました」

「いつの間に……」

「たまにね、暗いところを覗くとね、もにょもにょって伸びてて、それを見ていると昔のちっちゃかった弟君のことを思い出して……」


過去のぼく「コンニチハ モヤシダヨ」


「かわいー! ドトーさんもきっと気に入るよ!」

「あぁー、もやしが伸びるのがかわいいって感覚、切ったニラがすぐに育ってるのを見てるのに似てるかもねー」


 ところでドトーさんって誰だよ。あと、そもそも押し入れなんてないのに……

 ああそうだ、ニラのおひたしはクラシルのレシピ(https://www.kurashiru.com/recipes/3f7fca70-f043-49c4-9e3c-541d7720183b)を参考に作りました。卵黄とめんつゆがニラにめちゃくちゃ合うらしいですね! 春夏になったらめたんこ生えてくる草うめぇぇぇえって食ってました。秋田県民なので味どうらくの里で食えます。


「あしたはおねーちゃんの日です」

「はいはい、おやすみー」

「夜更かししてるとドトーさんがくるよ!」


 おねーちゃんが眠ってしまいました。安心して日記を書き続けられます。書き上げた後はまたゲームです。むさくるしくも愛らしいドワーフになって「Rock and stone!」と叫びながらツルハシを振り回しまくります。

 まあ、うちの姉は存在自体が自然災害みたいなものなので、眠ってさえしまえば……おや?



 ドッシンシン ドッシンシン

 ドッシンシーン



 外からどでかい足音がしますね、なになに……あれ、あそこにいるのは、顔がドトールコーヒーの看板のマークになっている超大型巨人……? 実家に戻ってからめっきり行ってなかったから拗ねてこんなクソ田舎までやって来たのか!


「 ね な い こ だ れ だ ー 」

「 ど と ー 」

「 ニ ラ の お ひ た し 」


 あれが……ドトーさん!? おねーちゃんの言っていたことは正しかったんだ!

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