4月10日@ニヒルな異世界刑事

先日、<魔星の塔>で起きたちょっとした騒ぎ事件の捜査中。

もう1人の容疑者である少年の張り込みをしているのだが、勘が鋭くないのか警戒心が弱いのか、全くこっちの気配に気付いていない。

どうやら畑の作物を狙ってくる鳥などを魔法で追い払う仕事らしいが、ここで見てる限りきちんと役目を果たしているし、魔法の腕も確かなようだ。

しかし、だからといって容疑が晴れるわけでは無い。

それが、真実を覆う隠れみのでないと誰が言い切れるだろうか。

俺がすべきことはただ一つ。

事件が解決するまで仕事を続けること……それだけだ。

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