第338話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!? その㊹

「ご注文は?」

 案内した同い年のウエストレスが、椅子に座った結達へ聞いてくる。

「…ケーキバイキングを頼みたいのですが」

 少し間を置いて、結が一番初めに口を開く。

「私も同じ、ケーキバイキングにします」

「私も、同じケーキバイキングでお願いします」

 続けて杉村と竹中も、同じ注文にした。

「ケーキバイキングですね。かしこまりました」

 注文票を持ったウエストレスが、ペンを走らせる。

「では、今から一時間の間、中央のテーブルの端に置いてあるお皿に、お好きなケーキをお載せください。スプーンやフォークも、お皿の隣に置いてあります」

 ウエストレスは丁寧な説明を始める。それに結達は耳を傾けていた。

「お飲み物は、入り口近くのドリンクバーをご利用ください。暖かいお飲み物は、私達に注文すればすぐご用意いたします」

 ドリンクバーは、冷たい飲み物が多い。ジュースだけでなく、アイスティーやアイスコーヒーもあった。

「それでは、何かあったら声をかけてください」

 一礼をして、ウエストレスはその場から離れた。          

「…これで、神崎さんの負担を減らせると思いますが」

 結が小さな声で、向かい側に座っていた杉村と竹町へそう言った。

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