タツの話は長い・前半 浮気されてるのにNTRメンタルとか言い出した人の止め方ともう遅いのかな?

※前話で良い話だと思った人、先に謝っときます。申し訳ありません。


「もうやめよう!オレにざまぁさせて!なぁ頼むよ、お願いだから!」

「わざとじゃない!だから許して!ヒロ!ヒロ!!」


 私は縛られながら嘆願し、弁明をする…嬉しそうに…実際、こうやってヒロと遊べて嬉しい。

 NTRメンタルトレーニングとか、こんな訳の分からないことを初めて、半年が経っている…多分当初の目的からは大分ズレた。


 幼馴染のヒロは浮気現場を一緒に見た時に、壊れてしまった…とは思わなかった。元からこんな感じだったと思う…多分。

 なんにでも真面目に向き合ってしまう、優しくて愛情の深い人だ…多分。


 変わったのは私の方だと思う。酷く欲望に忠実になってしまった。先輩に教わったざまぁ小説であれば、私はざまぁされる方だと思う。

 でも、この半年を思い出せば、ざまぁとやらをされても悔いは無い。 






 歴史のある武術道場の家に生まれた私は、小さい時から、ひたすら自分の流派の型の練習をしていた。私の特徴を一言で言うなら真面目系バカだ。

 身体も同年代と比較すると大きく、身体がそれなりに出来た頃には、組手であれば相手の身体の動きに合わせて最適解の型で対応するだけ大人相手でも敵無しだった。

 私は武術以外でもきちんとルールのあるものなら結果が出せた。

 勉強、スポーツはルールに乗って全力を反復練習を繰り返せば大抵結果が出る。

 だけど実際、人生は、ルールが無い事が多い。


 その道場に小さい時から来ていたヒロは、身長が低くかわいい努力の人だった。諦めない心を持つ少年で、通ってる道場生の中で一番輝いていた。

 ネトも道場に来ていたが、私に勝てないとなるとすぐ辞めた。あいつは勝てないとすぐ諦める。だからあの根性なしは好きじゃない。


 結局、試行錯誤しながら何度も私に挑戦してくるヒロに惚れてしまった。チョロい…のか?

 所詮は中学生の恋に恋して…何ていうかも知れないが、道場の関係で、成人になる時に決まった人がいなければお見合いをして継がなければならない。

 だから余計、恋に焦がれた。

 恋にルールは無い。甘々の恋愛小説を読むのが好きだった私は妄想でメロメロになった。

 ヒロも恋愛小説の主人公みたいに迫って来てくれないかなと想像すると胸が熱くなった。

お腹の下もキュンキュンする。これが恋なんだ…と思った。

 でもヒロはそんな私を弟のようなものだと思っているようだ。

 近所に住んでいるとはいえ、私服登校の私立に行っていたし、道場で男性に囲まれたせいで、男言葉でヒロの後ろをちょこちょこついて回っていたのが原因だろう。


 そんな私が新しい扉を開いたのは、小学校から中学校に上がる時期、カンチョーが流行った時だ。

 ヒロも例外なくカンチョーしたかったようだが、何故かする前に、女子にしていいか許可を貰っていた。

 無論、拒否される。嫌がる子にはしない紳士的なポリシーがあるようだ…さらに惚れた。

 誰しもが嫌がり不完全燃焼なヒロだったが、私はヒロにカンチョーをしてもらいたくて、パツパツのスパッツを広げカンチョーしてみろと挑発した。

 お腹の下がキュンキュンし、両手で左右の尻肉を掴み、更に左右に引っ張り受入れ体制を強化した。

 ヒロは完全燃焼をするかの如く積年の溜まったものを私の尻穴にぶつけた。

 新幹線がトンネルに入る勢いでスパッツを突き破り、ヒロの第3関節(根本)まで勢いが消えぬままあっさり入り、「オアッ!?♥」と声を出した私は道場で失禁、泡を拭き白目を向いて、尻からなんか出た様な気がしたが、気絶したので覚えていない。

 ヒロはカンチョーを二度としなくなり、道場でカンチョーは禁止になった。

 ちなみに禁止になっているにも関わらず、私の弱点が尻という噂を鵜呑みにした馬鹿が、トンネルに不法侵入しようとしたので尻筋で指の骨を外した。私のトンネルはヒーロー特急しか通さない。

  

 一番衝撃的だったのは中学時代のある日、身長がヒロと並んだ時期があった。

 他の練習生の組手を見ている時にヒマになったのか、道場でヒロにいきなり壁ドンされた。

 顔も胸もお腹の下も、爆発したかと思う程の衝撃だった。ちょっとヨダレが出た。

 道着の上から私の胸(Bカップ)を揉みしだき始める…これはいつもの事だが壁ドンからだと破壊力が違う。もう一度言う。

 一人称が「オレ」の私は、少し胸が出てきても、ずっとヒロに男性と思われていた。

 『タツの鳩胸を揉むの好きなんだよ、彼女が出来た時の練習になるだろ?』といつもの様に揉まれた。いつも腰がガクガクでお漏らしみたいになるが…壁ドンからの乳揉みは威力が違う…


 「や、やめ♥みんな、見て…る…♥だ…め♥ふ…♥」


 情けない事に胸を掴まれている手を両手で覆い、離さないようにしてしまった。もっと♥もっと♥

 

「タツの鳩胸、また大きくなったなぁ、とりあえず手を離してくれよ」


「ごめ♥オレ…あ…手が♥あ…れ?♥なんっ♥」


離せない♥手が離せないどころかヒロの指を操作して揉みしだかせる♥


「何、色っぽい声出してんだよ(笑)ウリャ!金玉クラッシュ!w」


 私に金玉は無い


 グチャヌチャチャチャチャ ガクガクガクガク


「ヤメェェ♥ヒギイィィィ!♥ヒィロォソコダメダメダメェェ♥アアアアアアアアアア♥」 


 道場内に私の喘ぎ声が響く…全員がこちらを見る。金玉クラッシュとは金玉を手のひらで高速でグリグリする技らしい。

 それを、私の股の一番弱い部分を袴の上からワシワシ激しく揉み食らわしてきたのだ。

 私は完全に狂い、馬鹿になった。

 

 しかしこれで私の性別がどうなっているのか、流石に中学生であるヒロも分かったようで、同時にとても不味い状態であることに気付いたようだ。

 後日知ったが私のスパッツを履いている時の恥丘をチ◯コだと思っていたそうだ、失礼過ぎるしデカ過ぎる。

 ともかくヒロが急いで手を離そうとする…が、私は股を締めて離さなかった。

 抜こうとする前後運動で私の脳はピンク色の焦土、完全に脳破壊されていた。


「え?えぇ!?わぁ!ごめんっ!ちょっ!手!離して!本当にゴメンて!不味いって!開いて!」


「ッ♥ハゥックッ♥スゴっ♥まっでぇ♥びろぉ♥もっろ…開いたらぁ♥ッ♥ッ♥」


 道場で一番の技の使い手、中学生にして師範代の親を越えた敵無しの龍虎と言われた私が、一番どころか一線を越えた。

 内股を締めて腰をガクガクしながらヨダレ垂らし、寄りかかってくるだけのクソ雑魚ゾンビになった瞬間だった。

 そのままヒロ投げ飛ばされ、仰向けでビクンビクンと色々出てしまっていたが九死に一生、袴を履いていたので助かった。いや、後から考えると色々噂になっていたので助かってはいない。

 私の半死体の横でヒロは土下座した。

 

「タツ、スマン!この通り!今まで気付かなくてスマン、お前が女の子だとは…それに俺、アイカが好きなんだ!だから責任が取れなくて本当にスマン!俺が悪かった!」


 私の恋は無惨にも、馬鹿みたいな流れで散ってしまった。

 その後、ヒロは一時期、道場で公然猥褻マンとか手・マンと言われたが、甘んじて受入れていた。

 とにかくヒロはタツという女の子に失礼な事をした。そして好きな人がいるのに他の女に手を出した、自分への罰だそうだ。

 以前はヒロのスキンシップにワクワクしていたが、その日を堺に無くなり、寂しくなった。

 同時に私の中でヒロに触られたい欲が沸々と湧いて来た。

 関係ないが私は親に「ヒロで万年発情期」とか『またアレが生まれた』とか言われた。


 私は中学3年になった。

 ヒロに振られた事、道場の次の跡継ぎであった父親が門下生の女と蒸発した事、跡継ぎはヘンテコな忍者みたいな衣装で他流試合に出なければならない事に反発し、反抗期も重なりグレた。


 と、いってもやってる事は髪を赤く染め、キャミにタイトなミニスカート、網タイツを履いた、女アピール強めの娼婦スタイルでナンパされた街のチンピラと一緒にいるだけだったけども。

 ところがチンピラの1人がヤクザ絡みの薬に手を出したとの事で、ある日ゲームセンターにいた私達は全員ヤクザの事務所に連れて行かれた…

 

 怖かった…迫力が普通の大人と違う…そんな大人が20人ほど。刃物や銃?もある。武術が強いなんて関係無い。ましてや中学生女子…現実は漫画とは違うことを思い知らされた。

 怖さと緊張でお腹も痛くなってきた。

 男は海底、女は国外みたいな話が聞こえた時に、普段偉そうにしていたチンピラの男は土下座して泣きながら失禁していた。

 自分でも心が弱い事は知っていた、チンピラのざまを見て、正直私も少しチビっていた。

 

「ヒィロォ…怖いぃよォ…たしゅけてぇ…」


 ガクガク震えながら情けなく口をスズメみたいに細めて無心で助けを呼んだとき、英雄の詩が聞こえた。


「おっちゃんら、蕎麦持ってきたよ!4800円!マジで汁あり系とか危ないから6人前とか頼むならピザとかにしてよバカ!のびるし運ぶのこえーよ!」


「ビロォォォォォッ!オレダヨォ!ダヅダヨォォォォォ!ダJigeでぇぇぇ!!」


 私は、死にもの狂いでヒロにしがみついた。いつだってヒロは私のヒーローだから。ヒロなら助けてくれるから。ヒロの所に飛び込むだけなら勇気が出せる。


「うわぁ!?蕎麦がぁ!タツ?ケバい格好で何やってんの?」

「おっちゃんら、これあのタツだよ。離婚してお母さん方の藤原だけど、阿修羅(あじら)龍虎だよ。ヤバいって、コレもヒグマみたいだよ!ヤバイヤバイ!」

「うおう、タツちゃんか…それはヤバい。アレの家系は頭がおかしいから嫌なんだよ…お前何とかしてくれよ…」


 何だかわからないうちに私達は開放され、私はヒロに連れられて家に帰った。

 詳しくは聞かなかったけど何やら叔父さんが組長さんらしく、昼食を買いに行かされたとの事だ。

 ヒロに怖い目にあうのが嫌なら最初からあんな事するなよと諭された。

 家や親が嫌だった…とだけ、他に何か理由を言ったような気がするが、反省するより先に、私の目はヒーローへ憧れ一色になっていた。


 そこからヒロとアイカが付き合って…流石に私は少し距離をとったんだけど…離れていた分、ヒロより早く浮気に気付いてしまった。

 

 何故か私とネトも誘われ4人で夏祭りに行ったときに、ネトの手がアイカお尻を触っていた。それをアイカは受け入れていた…アイカに聞いたら「タツはいちいち騒がないで」とキレ気味に言われた。

 なんなんだ?コイツら気持ち悪いなぁ…


 ネトにアイカとヒロは付き合ってんだから、変な事するなって言ったら「今はこれが普通なんだよ、ヒロはちょっと変なんだ」とか言う。

 私が混乱していると、ネトが耳元で囁いた。


 「でもヒロに言ったら3対1でタツが嘘つきになって嫌われるな(笑)だから黙っといたほうが良いって」


「何だったら俺と付き合えば良い、もしヒロが許容したら4人でやれる、タツはヒロの事好きだろ?そしたらヒロとエロいことできるぞ。皆幸せになるじゃん?」


 コイツは一つ勘違いしている。 私は世の中のルールや常識には詳しい(自称)。ただ、ヒロ絡みのルール無用の世界でおかしくなるだけだ。

 コイツ(ネト)の常識は一般人から見てイカれてる。

 昔から知っているし嫌いだったとはいえ、ここまで外道だとは思わなかった…さらに調べていくと、ネトとアイカの2人がラブホから出てくるのを見てしまった。


 辛すぎて道場の先輩に相談した。先輩は彼氏も連れてきて親身になって聞いてくれた。そして教えてくれたのだ。

「そんなもん、女からはNTRだ」「男も女もざまぁしろ」と…よくわからないので詳しくと聞くと、詳細はWEBで、とインターネット広告みたいな回答をもらった。

 そして小説サイトのアドレスと、「magomagoXXXX」と書いてあるidとパスワードの書いてある紙を渡され、ブックマークにヒントがあるから熟読するように言われた。

 彼氏さんが先輩に言っていた。

「千代、お前、何て雑な…それに高校1年生になんてことを…」

「俺のカクカクのアカウントはフリーアカウントじゃねぇんだ。そこかしこで教えるなよ…」

 その後、彼氏さんのアドバイス通りブックマークは無視し、『NTR』『ざまぁ』だけにしてタグをファンタジーから恋愛に変更し検索したものを、熟読した。


 そして決戦のクリスマス。

 ヒロに聞いたが今日は道場の飲み会に行くと言っていた。

 カップルが24日に会わないなんておかしい。何かある。

 私は正体を隠す為、着たくなかった武道着を着る。首から下は光沢のあるタイツで包み、巻物に書かれている様に変な縄で身体を縛る…何これ、ヤダ…しかしヒロの為に戦うためには…我慢だ。

 でもこの服…なんか乳首とか割れ目とか…股の部分は排泄しやすい様にって…ちょっと…本当に代々こんなもの着てるの?多分嘘だ、恥ずかしい…

 頬面を付けて薄い生地の長いマフラーで首をグルグル巻にする。薄いからいざとなったら目に巻くとフルフェイスになるらしい。コレ、バレないかな?


 イヤイヤイヤ!オレは、タツではない。ヒロを守る者だ…何者だ?とりあえず後で何者かは考えよう。


 そして、玄関前に張っていたら案の定、アイカとネトが来た。二人で中に入るのは確認し、玄関前に移動した。

 二人の愛の囁きが聞こえる…今日決着をつけねば…日が経つにつれ、ヒロが気付いて傷つく可能性が上がっていく…どうにかせねば…と、思うもどうしていいか分からず玄関前で立ち往生。

 たまにキッと睨んで見るものの、小説にはこんなパターン書いてなかったので、どうして良いかわからず手甲と一体化したグローブをキュッと締める動作を繰り返していた。


 途中で考えがまとまらずだんだん頭が真っ白になって立っていると、突然脇から人影が出てきて中に入ろうとしている!ヒロ!?イカン!ボーっとし過ぎていた!?

 必死に止めるが無視して入られた。途中あへ顔とか対魔忍とか言われて、何だっけと思い出している間にヒロは消えていた。

 しまった!?後を追いかけねば…


 いつも通りアイカとネトがイチャイチャさ始めていた。コイツラよく盛るな…いや、人の事は言えないが…

 私は階段の所で辛そうなヒロに、触れないよう見つからないよう接近した。狭い階段、触れてはいないがすぐ近くにヒロの顔が…とても怒っていて、とても悲しそう…可哀想なヒロ…始めて見るんだもんな…しかしじっと見ていると、この空気・この場で絶対に考えてはいけない事が頭に流れ始めた。


『ヒロの身体が近い…触れたい』駄目だ!

『ヒロの顔が近い…舐め回したい』駄目だ!

『ヒロを押さえつけて抱きしめたい』駄目だ駄目だ!T・P・O!TPOだよ!


 我慢している所にあへ顔、対魔忍、触手妖怪は何か思い出してしまった…


 この衣装のせいで性的な目で見られている!?ずっと男や弟だと思われていた私が、この衣装であんなイヤらしい目に合うのが見たいの!?そんでもって、私のあへ顔見たいの!?…鼓動が早くなる…駄目だ!勘違いだ駄目だって…間違えたら大変なことになるぞ!考えてたら腹がいたくなってきた…漏れそう…

 

 ついピンチになるとヒロにしがみつくクセが出てしまった。

 「1人でウンコに行け」と言われたが、そんな事をしている場合ではない!1人で背負い込もうとしている…ヒロを1人にする訳にはいかない!

 それとも対魔忍みたいに私が階段で漏らしてあへ顔になる事を期待しているのか?ち、違う、多分、そうじゃない!

 

 それにしてもこのタイツがなかなかの曲者、光沢があって厚手に見えるが凄い薄い、0.001ミリぐらいなんじゃないかと思うぐらい薄い。中からの水分を発散するが冬だからメッチャ寒い。真冬でほぼ全裸、マフラーと腰布ぐらいしかないからお腹が冷える。そして今、階段で密着している今、緊張とヒロの横にいるドキドキで全身から発汗し、ビチャビチャのタイツにマフラーで隠している口は舌がまろびでていて、1人エアーディープキスを敢行していた…イカンっ! 

 このままだとヒロに襲いかかりそうなので、私は前に進む。アイツラが何やってるのか分からないからだ。まずは諜報だ!

 中を見るとガッツリやっている!私の位置から二人の尻の穴が丸見えで、他人の尻の穴を見たら急に自分の尻穴意識してしまい、その直後、タツ城の肛門が攻城兵器(丸太型)によって半壊した。幸い私の左手軍の増援により、ヒロ軍に露見する事は無かったが、門が決壊し丸太が少々飛び出してしまった…一刻も早くヒロに撤退を進言したい、ハンドサインで「これ以上見てはいけない!」と送る。


 ヒロが口だけが大きく動いて何か向けている…カメラだ!ヒロ!♥やめろ!そういうのやめろ!もう勘違いで済まされないぞ。ヒロが対魔忍らしくあへ顔を見せろと言っている!夜のおかずにしてやるからと!もう!馬鹿!♥決壊したタツ城肛門問題は土砂崩れ式で直すしかない、素早く諜報の際に使う腰帯ポーチから大きめのサインペンを取り出し太い方に懐紙を巻き付け丸太ごと押し戻す。

「ウォフッ♥」こんなのカメラで取らないで!♥普通の女の子に戻れなくなるぅぅ!

 後は見せつける様にストリップショーだ!さあ、撮れ!♥声を出さないようにマフラーを猿轡の様に口に巻き付け、ガンガン攻める!さぁ撮ってヒロ!アイカなんか忘れて!カンチョーの時の様に、あなたと私の初めてを始めよう!と…ひとしきり一人舞台で盛り上がったが、気付くとヒロは消えていた。なんでぇ!?


 ヒロはゆっくり階段を降りていたので横から階段を飛び降り庭へ、とりあえず腹拵えならぬ…良い言葉が思いつかないが、とりあえず大きいのが出そう。バレないよう一番大きい影のある木で出しといた。

 サインペンを抜く時にペン部分だけ出てしまい、奥にペンの蓋と懐紙が残ったままで冷や汗が出て、「はグウ!」と力むためマフラーと頬面ずらして、全力で無事全部だしきった。

「ふぃー、危なかった♪ペンの蓋も懐紙も出たし、めでたしめでたし♫」

 顔をあげるとヒロがいた…何故?

 確実に見られた、私がお尻を拭くときに後ろから拭きながらちゃんと拭けてるか前から覗き込む猿タイプのお花摘み、つまりクソ猿スタイルを見られた…

 でも、まぁ私はタツじゃないし?変態ウ◯コくの一とでも思ってもらおう。

 危なかったな、けど私はずっと一緒にいるぞと宣言をしたらウ◯コ撮られた、やめてほしい。

 それとなんか物騒な事を、イッテイル…さっきからタツとか言ってないか?まさか正体がバレている?

「チガウ!オレはタツじゃない!」



 

 

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