第147話 手にいれた明日


眠りの波が押し寄せて

ここにいるのかさえ曖昧にさせる

ふわふわしている頭

もうすぐ飲み込まれていく意識


そんな眠りの片隅で

明日が来ない夢を見た

ぐるぐるぐるぐる回りながら

手探りで今日を確かめて

いまだ来ない明日を思い

眠りながら泣いていた


眩しい光に目覚めたとき

涙の残るぼやけた目で

日にちが変わったのを確かめた

手にいれた明日を見つめていた

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