第131話 混沌、あるいは。


この寒さのせいか

心まで閉じ込められた気分になる

目の前に広がるのは

無感情な灰色の世界

これまでしてきたあれこれが

ひどく無意味な気がして

すべてを放り投げようとする

衝動を飲み込んだ


いつも憧れるのは

白黒はっきり区切られたゾーン

現実の世界はあまりにも曖昧だ

何もかもイヤになるほどに

滲み出す混沌を

受け入れられる日は来るの?

このまま灰色に染められて

自分さえも見失いそう

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