第101話 真っ白


殴られたって痛くないよ

刺されたって血も出ないよ

ただヘラヘラと笑うだけ

僕ら平和に呆けている


なのにやっぱり殴られたなら

知らないうちに涙が出るの

何も感じないはずなのに

僕ら平和に飢えている


みんなそれぞれ穏やかに

笑って過ごしていたいんだ

誰を脅かすこともなく

誰に脅かされることもなく


だから僕は歌うんだ

真っ白なこの心で

だから僕は歌うんだ

未来を祈りながら



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る